シスコン少女は変わりたい。【狼ゲーム】 (ページ22)

今日:6 hit、昨日:31 hit、合計:685 hit

にいちページ22

うーん。なんでだろうなぁ。

コウ「なんで扉を壊した。謎が解けなかったのか？
なんであの時椅子に座った。
ルール説明の時も、最年少の割には焦っていなかったみたいだが？
どうしてタケオさんを煽るようなことをした。目的はなんだ？協調性を無くし単独行動をする者を増やそうという魂胆…、」

『ねぇねぇまずは1個ずつ聞かない？』

なんだって私はイケメンに尋問されているんだろうなぁ？

事の発端は数十分前。

『いえーい探検だぁ！！！』

服がダサいイケメン「うるさい。静かにしろ。」

『すんませーん。』

服がダサいイケメン「お前、謝る気ないだろ。」

『それはもう微塵も。』

私とイケメンPCくん21歳は、一階にある、キッチンを探索していた。

突然知らない場所に連れてこられて、探索頑張るぞーって思ってたらイケメンと2人きりに…！？という如何にも「それっぽい」展開にドキドキしていた私。

だったのだが。

服がダサいイケメン「おい、柚木琴乃。」

『ハイなんでしょうイケメンPCくん21歳。』

服がダサいイケメン「…まずはその呼び方をやめろ。」

『エー、なんか語呂良くない？私気に入ってるんだけど。』

服がダサいイケメン「知らん。ちゃんと名前で呼べ。」

『…なーんだよイケメンPC21歳くんは私に名前で呼んで欲しかったのね？
そうならそうと早く言ってくれればよかったのに。

やっぱナンパじゃんかよ。』

服がダサいイケメン「違う。
変なあだ名で呼ばれたくないだけだ。」

PCくんの個人情報知ってるだけ全部詰め込んだ呼び方、本人に拒否されちゃった。悲しい。

『…そうは言っても、私PCくんの名前知らないんだよね。』

服がダサいイケメン「はぁ…？

さっき自己紹介しただろ、聞いてなかったのか？」

『うん。良くわかったね。』

私がそう答えると、PCくんは心底呆れました、と言いたげな顔を見せ、大きな溜め息をついた。
なんだよ正直に答えてやったっていうのに。