いちきゅう ページ20
どうやら、自己紹介は私の次のリツちゃんが最後だったらしく。
自己紹介は終わり、今度は建物を探索することになった。
らしい。
聞いてなかったからユキくんに教えてもらった。
どうやら、単独行動は危険だとかなんとかタケオさん(多分警察)が言ってたらしく、ペアか3人組になれと。
あー、うんうん。
全陰キャが嫌いな、あの地獄の自主性ペア作りイベントね。
最後の方に余っちゃって、最終的にどっか2人組のとこの入れられて、結局気まずくてなんにも進まないヤツね。
うーん、無理じゃん。
皆さんご察しの通り、生憎私も重度のコミュ障持ちなもんで、自分から話しかけに行くことなんて出来もせず。
うーん、仕方ないから誰かに引き取ってもらうかぁ、とかなんとか、諦めの姿勢を見せた陰キャのそれをしていると、「おい、お前。」という声と共に、肩に手が置かれた。
後ろを振り返ると、まあ、なんとびっくりイケメンPC君が立っているではないですか。
『やぁやぁどうしたのPC君。』
服がダサいイケメン「お前、俺と来い。」
『………新手のナンパか?
だとしたら物凄い悪趣味だね?君。
頭おかしいんじゃない?』
服がダサいイケメン「違う。お前は黙って俺についてこい。」
『なるほど、ツンデレか。』
個人的にはユキくんとのベーコンレタスも見てみたかったような気もするが、顔面偏差値3の私にはイケメンの誘いは断れない、ということで。
『いいよ、いこっか。
拾ってくれてありがとね、PC君。』
そうして私は、我ながら自覚のある、胡散臭い笑みを浮かべるのであった。
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作者名:ハチミツころっけ | 作成日時:2024年3月15日 16時