いちご ページ16
カメラちゃんをはじめとした女子軍は、ここに警察が居ることに安堵している模様。
だが、私はそうは思わなかった。
この人が狼である可能性だってもちろんある。
なんなら、狼か羊か以前に彼が本当に警察なのかすら怪しい。
服がダサいイケメン「まぁ…。
アンタが狼って可能性もあるんだけどな…。」
…お。
警察「なんだと!
そんなわけないだろうが!」
猫ちゃん「じゃあ、それを証明できんの?」
…おお。
私の他にも何人か彼に否定的な意見を持つ人はいたらしい。
うんうん。いいね。この2人とは気が合いそうだ。
今度お茶にでも誘おう。
警察「お前ら…いい加減に…。」
いい機会なので、私は2人の意見に便乗することにした。
楽しそうだから。
『そもそも、君が本当に警察なのかすら怪しいけどね。
そのナリで警察官だと言い張るには…
ちょっと、無理があるんじゃない?』
警察「お、お前ら、一体何様のつもりだ!」
わあ、怒ってる。怖いなあ。
『まあまあ、落ち着きなよ警察サン。
ただの第一印象の話だよ?
それとも、君は警察を名乗るくせして、か弱い女子高生をいじめるの?』
ほんと最近の大人は頭に血が登りやすいんだから。
もっと貫禄のある大人はいないもんか。
ほーんと、困っちゃうなぁ。
私がちょーっとだけ煽り過ぎてしまったせいか、警察サンは顔を真っ赤にして怒っている。
うーん、一触即発ってヤツかな。
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作者名:ハチミツころっけ | 作成日時:2024年3月15日 16時