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いや、だって、怖いじゃんか。





急に壁があったりさ、天井低くなってたりさ、床に段差とかに加えて落とし穴とかあったらさ、それはもう怪我どころじゃ済まないじゃんか。



とかなんとか頭の中で言い訳している内に、なにかが手に当たる。



うん、多分壁。






一旦頭の上に手を持ってきて、天井の高さがさっきの椅子があった場所と変わっていないことを確認し、壁に手を当てながら地道に暗闇を進んで行った。





すると、なにか凹凸が手に当たる感触がする。




これは何かのスイッチっぽいぞ。








一瞬罠かも、とも思ったが、これ以上この暗闇に居座りたくない、という気持ちの方が勝ってしまった。










そういうことなので、この凹凸が電気のスイッチである可能性にかけ、私はスイッチを押した。







『う"っ…まぶしいんだよこのこんにゃく野郎め。』






何故こんにゃくなのかはさておき、部屋に電気が付く。





そこで始めて、自分が思っていた3倍くらい小さい部屋にいたことに気づいた。






部屋には、さっきのスイッチと、起きた時に座っていた椅子と、出口と見られる扉。

と、私。





やはりわかりきってはいたが、ここは私の部屋なんかじゃない。

私は部屋をこんな殺風景な風にリフォームした覚えなんてないからな。






『んー、誘拐か?

いやでも、拘束とかされてなかったしな…。』





なにはともあれ、起きたらいつの間にか知らない部屋に…!?という、如何にも非現実的な、ゲームみたいな展開にワクワクしているのも事実であり。








私は、多分普通ではあり得ないのであろうルンルン気分で部屋の探索を始めるのであった。

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作者名:ハチミツころっけ | 作成日時:2024年3月15日 16時

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