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いち ページ1

『………んぇっ?』





起きて早々にこんな間抜けな声を出してしまったのは、多分目覚めても尚そこが暗闇だったからだろう。







ここ、どこだ?



こんな真っ暗な部屋に住んでいた覚えはないのだが?








取り敢えず、あれだ。電気つけよう、電気。



なんて思いつつ、いつの間にか座っていた椅子から立ち上がり、探索…しようと思ったが、そうもいかなかった。




なんせ、この暗闇。



それに加え、私は暗闇が大の苦手でお馴染みの柚木琴乃ちゃんである。



そう、つまり、何が言いたいのかというと。







『いや、いやいやいや…無理、だろ。』




そう、怖くて動けないのである。









だが、このどこかもわからん部屋で只々立ったり座ったりを繰り返す訳にもいかず、仕方なく探索を開始する。





…自分に出来る限り背を低くして。


これを世間一般体に言えば、ほふく前進というのだろう姿勢で、秒速1センチ程度の速さで進んでいく。


私、一応制服のスカート履いてんだけどな。

なんでそんな気持ち悪い姿勢で進むのかって?気持ち悪いは流石に言いすぎだと思いたいけどね。

まぁ一応、答えておこうか。

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作者名:ハチミツころっけ | 作成日時:2024年3月15日 16時

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