大きな桜の木の下で？(１) (ＪＵＭＰｘＪＵＭＰ)６人組シリーズ(４)

＝ななコマ目＝ ページ7

「ごめんね・・。いのちゃん、泣かないで、ね？」

オレは、ふわりと・・いのちゃんを抱きしめた。




少し、背の高い・・いのちゃんを

丸ごと全部包み込みたいって

オレは思った。

柔らかく、柔らかく包み込んで

愛しい、愛しい君に、



「いのちゃん、ありがとう・・。
　ずっと、ここから・・オレのコト、
　見ていてくれてたんだね・・・。
　ありがとう。・・いのちゃん、好きだよ。
　大好きだよ＿＿＿＿。」




「ど・・して、それ・・。」

と・・いのちゃんが・・顔を上げた



「うん。・・知念に聞いたんだ・・。
　鈍感で、気付けなくて・・ごめんね。
　でも、本当に本当に、嬉しくて、オレ・・
　いのちゃんへの気持ちが溢れて止まんないよ。」




オレは、いのちゃんの涙を拭いながら



「今、大きな声で
　『いのちゃん、大好きだ――！』って
　叫びたいぐらいに。」



「・・そしたら、山田に
　『声、でけーわ』って言われちゃうよ？」

と言って、いのちゃんは「ふふ。」と小さく笑った。




「あっ・・。いのちゃん、笑ってくれた・・。
　よかったぁ・・。はぁ〜。」




オレは、いのちゃんを真っ直ぐ見つめ言ったんだ。




「いのちゃん・・オレ、約束するよ。
　いのちゃんの事、大切にする！！
　絶対、泣かさないよ・・。ずっと・・
　ずっと、笑顔でいられる様に・・
　オレ、頑張るから・・だから、オレの隣で
　ずっと笑っていて？・・ね、いのちゃん＿＿＿＿＿。」

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