大きな桜の木の下で？(１) (ＪＵＭＰｘＪＵＭＰ)６人組シリーズ(４)

〜やさしいおまけ〜　＝みんな・１＝ ページ44

学校に着いたのは、やっぱり２時間目の少し前だった。

職員室に寄って、

体調不良で駅で少し休んでから来たって嘘の理由を

担任の八乙女先生に伝えようとしたら

裕翔が先に言ってくれていた・・。

遅れた理由を考えたのが雄也で

やっぱり、双子だねって

雄也と僕は、笑った。



２時間目、数学の授業が始まっていて

そっと、後ろのドアから教室に入った。

薮センがチラッと僕達を見て

座れって、目で合図した。

２人で、ペコリと小さくお辞儀をして

自分の席に着いた。




あぁ・・僕、学校に来たんだ・・。

・・学校に来れて、良かった。

雄也と・・皆とまた・・逢える。

学校に来れて＿＿＿＿＿。




２時間目が終わって、

涼介が１人、僕の席に来た。


「知念・・平気か・・？」


「うん。・・大丈夫。
　雄也が、僕の事助けてくれたから・・。」


「そっか・・良かった・・。
　今回の事、深く知ってるの・・雄也と
　オレといのちゃんだけだから・・・
　ただ、裕翔は勘がイイから＿＿＿＿。」


「うん。朝、裕翔から少し吹っ切れた？って
　聞かれたよ・・。」


「さすが・・勘良いな・・裕翔。
　あの、鈍感な大ちゃんでさえ、何か只ならぬ何かがって
　思ってるみたいなんだ。詳しく言わなくてもいいから
　・・その・・大ちゃんを安心させてやって＿＿＿＿。
　・・ごめんな、知念・・。」


「うぅん。皆が心配してくれて嬉しいよ、僕。」


「と＿＿＿＿＿。
　・・・・あとさ、知念・・。」


「何？」
　

「・・いのちゃんの事・・なんだけど・・。」


「うん？」


「ほら・・あれ＿＿＿。」


涼介が、いのちゃんの席の方を

いのちゃんに気付かれない様に

顎で指した・・。

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