検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:153,855 hit

=やさしさ・12= ページ38

「・・ごめんね・・ごめんね雄也・・。」

雄也は、僕を強く抱き締めて

「謝んないでよ・・ちぃちゃん。
 オレは、オレの意志で、ちぃちゃんの
 傍に居たくて守りたいって思ったんだ。
 ・・ちぃちゃんが、いつか心の底から
 幸せだって微笑んで貰える様になりたいんだよ。
 ・・だから、一緒に乗り越えて行こうよ・・
 ね・・侑李______。」


「ゆう・やぁ・・。」


僕はまた・・子供の様に泣いてしまう・・

あの日の夏の、お風呂場で泣いていた僕は

一人ぼっちだった・・でも、今は_____。



雄也は、僕を包み込む様に抱き締め

優しい声で囁く。

「オレ、小5の夏休み・・ここで侑李に
 逢ったの思い出したんだよ。・・だから、
 この前も、今日も・・ここに来たんだ。」


雄也を見上げた僕の顔を、覗き込み優しく笑う。


「夜中に目が覚めてね・・。
 侑李に逢いたくて仕方なくて・・もしかしたら
 ここに来たらって想って_____。
 オレ、一刻も早く侑李に逢いたくて逢いたくて
 居ても立っても居られなくて____。」


雄也は「ふふ。」と優しく笑い

僕の頬を撫でながら


「もし、あの日____。
 小5のオレが・・侑李を少しでも・・ちょっとでも
 助けてあげられていたなら・・小5のオレを・・
 ふふ・・褒めたいよ・・。」


僕は、「ふふ・・。」と小さく笑って

「・・でも、なんで・・この公園に来たの?
 小5の雄也は・・?」


「いやさ・・侑李が、帰ってくんの
 そろそろかなぁ・・逢いたいなって
 小5のオレは、想ってて・・そんで・・
 小2の時だったかな。侑李が、このイチョウの木
 好きだって言ってたの想い出してさ・・。
 もしかしたら逢えるかなって____。」


目を細め雄也が照れながら、優し気に笑う。


「・・オレの逢いたいって呪文が・・
 効いたのかもな。あの時も・・今日も__。」

「__うん。
 ・・ありがと・・雄也。」


雄也は自分の涙を拭って優しく笑う。

そして、柔らかく僕の頬を

優しい両手で包んで

「侑李のホッペ、すげぇ冷たくなっちゃったよ。
 風邪引くから・・そろそろ帰んないと。」


「う・ん。・・でも僕・・
 雄也とまだ離れたく・・ない。」


そう言った僕の顔を見つめ

「く――っ。可愛い事言うなぁ・・。」


とボソリと言って、俯いて・・すぐパッと顔を上げ


「わかった、オレんち・・行こ?」って言った。

=やさしさ・13=→←=やさしさ・11=



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (161 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
517人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , BL短編   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あひる(プロフ) - 優子さん» わぁぁ〜い!優子さんのコメントだぁ!!ありが太陽!!嬉しいです( *´艸`) (2017年2月15日 19時) (レス) id: 6803c45da5 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。おまけのお話し良かったです。侑李君可愛い~ (2017年2月15日 19時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 優子さん» 優子さん、コメントありがとうです!!おまけまでどうぞよろしくですっっ!! (2017年2月5日 21時) (レス) id: 4df7931a15 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。侑李君嬉しそうだね。雄也君と裕翔君と涼介君と大ちゃんと慧君優しい~ヤバい~ (2017年2月5日 21時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 優子さん» 優子さんっ!いつもありがとうですぅ〜!!すごく支えになります!!これからもよろしくですっっ!! (2017年2月2日 18時) (レス) id: 4df7931a15 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あひる☆ | 作成日時:2016年12月11日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。