=やさしさ・9= ページ35
僕は、走り出す・・小学校の前から全速力で____。
走って、走って・・
息が出来ない程、走って_____。
___あの日田舎から帰った時
一番逢いたい人に逢った公園に駆け込んだ____
ハァハァと息を切らして
また、涙が溢れて来て・・嗚咽と息を吐きながら
ベンチに蹲る様にして腰掛けた。
あの時・・逢えた様に____。
「雄也・・。
雄也に逢いたい・・雄也に・・逢いたい___。」
神様に祈る様に、両手を強く握り
瞳を閉じて、呪文の様に繰り返す・・
「逢いたい・・雄也、ごめんね。
逢いたい・・逢いたい・・逢いたいよ雄也__。」
苦しくて、辛いの・・・。
雄也を、巻きこんでしまったら。
___辛い想いさせたくないよ____
雄也は、優しい人だから。
___一緒に泣いてくれたもん____
でも・・僕のわがままで・・・
___苦しめてしまうよ?______
雄也を_________。
どうしたら、いいのかな。
もう、わかんないの・・。
一人だと、苦しいの・・。
もう、辛くて吐き出してしまいたかった___。
でも_____。
雄也は、この公園のイチョウの木の下で
優しく抱きしめてくれて
・・一緒に乗り越えて行きたいって言ってくれた・・。
本当___________?
僕の心も身体も・・
何もかもグチャグチャで
どうしたらいいいのか、途方に暮れてしまう。
汚い僕は?___消えてしまいたい____
弱い僕は?___助けてほしいよ_____
雄也は、こんな僕を・・
本当に受け入れてくれる?
止まらない、止め方が解らない涙を
拭って瞳を開けた。
大きなイチョウの木の下に・・
人影を見た気がした_______。
涙を拭いながら木の下に走って行く・・・。
______。違う・・よね・・。
そんなわけないよ・・。わかってる、居るわけないよ。
静かなイチョウの木の下で・・
ハラハラと黄色い葉が落ちて行く・・。
「・・葉っぱを・・見間違えちゃったのかな・・。」
悲しみが・・止めどなく押し寄せてくる・・
止まらない涙を拭いながら
くるりと振り向いた僕に______。
「ちぃちゃんっ__________。」
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あひる(プロフ) - 優子さん» わぁぁ〜い!優子さんのコメントだぁ!!ありが太陽!!嬉しいです( *´艸`) (2017年2月15日 19時) (レス) id: 6803c45da5 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。おまけのお話し良かったです。侑李君可愛い~ (2017年2月15日 19時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 優子さん» 優子さん、コメントありがとうです!!おまけまでどうぞよろしくですっっ!! (2017年2月5日 21時) (レス) id: 4df7931a15 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。侑李君嬉しそうだね。雄也君と裕翔君と涼介君と大ちゃんと慧君優しい~ヤバい~ (2017年2月5日 21時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 優子さん» 優子さんっ!いつもありがとうですぅ〜!!すごく支えになります!!これからもよろしくですっっ!! (2017年2月2日 18時) (レス) id: 4df7931a15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あひる☆ | 作成日時:2016年12月11日 14時