=ちぃちゃん・13= ページ23
駅を出て、
僕の手を強く握ったまま歩いて
雄也が、ポツリポツリと話し出す
「・・ちぃちゃんの手、離すつもりないから。
絶対に。・・オレはいいんだよ。どんな目で
見られたっていいんだ・・。それに、ちぃちゃん
・・無理してキスしたり、それ以上の事・・
しなくってもいいんだよ。」
「雄也___。」
「オレには、ちぃちゃんさえ隣に
居てくれて、ちぃちゃんがオレに
笑い掛けてくれていたら・・
それで、それだけで、オレ・・
幸せなんだよ_____。」
雄也は前を向いて
ズンズンと歩いて行く・・・。
苦しそうに、悲しそうに
言葉を吐き出して____。
「オレが・・そいつの事、殴り飛ばして
やりたいぐらい・・憎いし、殺して
やりたいぐらい・・苦しいよ・・。
だけど___。」
雄也が、僕の手をもっと強く握って___。
「だけど、オレは・・それよりも・・
あの時、5年生だった、ちぃちゃんの
悲しみを・・恐怖を拭ってあげられないのが
一番、悔しいんだ____。」
雄也は、歯を食いしばって
唸る様に_____。
「助けてあげたかった・・。
子供の時の悲しみも恐怖も・・
今も続いてる・・その気持ちも
オレは、一つも・・拭って・・
消し去ってあげられない___。」
雄也は手で目を覆い泣きながら
小さな声で____。
「悔しいんだよ。
ごめん、ごめんね。・・ちぃちゃん___。」
雄也・・ごめんね。
泣かないで・・
こんな僕の為に・・泣いたりしないで?
「雄也・・泣かないで______。」
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あひる(プロフ) - 優子さん» わぁぁ〜い!優子さんのコメントだぁ!!ありが太陽!!嬉しいです( *´艸`) (2017年2月15日 19時) (レス) id: 6803c45da5 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。おまけのお話し良かったです。侑李君可愛い~ (2017年2月15日 19時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 優子さん» 優子さん、コメントありがとうです!!おまけまでどうぞよろしくですっっ!! (2017年2月5日 21時) (レス) id: 4df7931a15 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。侑李君嬉しそうだね。雄也君と裕翔君と涼介君と大ちゃんと慧君優しい~ヤバい~ (2017年2月5日 21時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 優子さん» 優子さんっ!いつもありがとうですぅ〜!!すごく支えになります!!これからもよろしくですっっ!! (2017年2月2日 18時) (レス) id: 4df7931a15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あひる☆ | 作成日時:2016年12月11日 14時