大きな桜の木の下で？(１) (ＪＵＭＰｘＪＵＭＰ)６人組シリーズ(４)

＝さんコマ目＝ ページ3

「何？その本？」

知念の問い掛けにオレは、

「うん。実は、女子に人気の漫画で＿＿＿＿。」

と。一通り説明する。




知念が、表紙を見ながら

「ふ〜ん。いのちゃんにねぇ〜。
　・・うん、似てるね。でも、よく買ったね、
　ＢＬなんでしょ？・・さすがの鈍感さんだね
　大貴って。」


「うっうるせーやい。」とオレ。



「うーん。
　でも、表紙見ると、中・・気になるね。」と雄也。

「だろ〜。だからオレ見してって言ってんのっ。」と山ちゃん。

「ホント・・。似てる。
　・・涼ちゃんに似てる漫画あるかな・・。」と裕翔。

「バッバカな事言うなよっ！！裕翔っ！！」と赤くなる山ちゃん。

「ねぇ、大貴。
　じゃあ、話しの触りだけ見せてよ？ね。」と知念。

「う、う〜ん・・。
　まぁ、話しの触りだけなら・・いいかな・・。」とオレ。



＿＿＿＿＿＿。



「っと、ダメだ！触りから真っ裸が出てくんだった＿＿＿。」




・・と、言ったけど、もう・・遅かった。




山ちゃんも、知念も雄也も・・裕翔も、

興味津々で漫画を見ている＿＿＿＿。




「ちょっ！！返してってばっっ！！
　オ、オレの、いのちゃんがぁぁぁぁあぁっっ！！！」



教室に俺の声が響き渡り・・

山ちゃんの、『声でけぇーわっっ！！』の

つっこみよりも先に＿＿＿＿＿＿＿＿。





「・・大ちゃん・・なぁに？」


と・・後ろから、いのちゃんの声＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。

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