大きな桜の木の下で？(１) (ＪＵＭＰｘＪＵＭＰ)６人組シリーズ(４)

＝ちぃちゃん・１０＝ ページ20

「・・ごめんね。ホント、僕は平気。
　ちょっと、思い出して
　泣いちゃっただけだから・・。」




僕は、目をゴシゴシ拭って



「・・ただね・・。
　ただ、涼介といのちゃん達がね・・うまくいって
　裕翔と大ちゃんと仲良くしてる姿見て＿＿＿＿。
　嬉しいんだよ、僕嬉しいの・・・。
　涼介の素直な想いが、やっと裕翔に伝わって。
　いのちゃんの見つめていた想いが、大ちゃんに
　伝わって。嬉しいんだ、すごく…すごく。」



笑顔で言えてる？・・僕・・・・



「でも、でもね・・。
　雄也は・・雄也は、どう・・思うのかなって・・
　どうしたらいいのかな？どうしたら・・
　雄也に、どうしてあげたら・・いいのかな＿＿？」




心配そうな涼介といのちゃんの顔を見つめて言った。





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。





「ちぃちゃん・・。
　無理して、笑わなくって・・
　いいんだよ＿＿＿＿。」





優しく優しく、僕の心に響く声＿＿＿＿＿＿＿。

嫌な汚らしいものを、打ち消してくれる

優しい声＿＿＿＿＿＿＿。





いつもなら、嬉しいはずの・・その声に

ビクンと肩を揺らし・・

その声の方に目をやった＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。




「ゆう・や・・。なんで＿＿＿＿＿＿＿？」





制服姿の雄也が１人、息を切らして立っていた。




今の・・話し・・聞いちゃった・の＿＿＿？

やだ・・どうして＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿？

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