=ちぃちゃん・9= ページ19
「___ひ、秘密があって・・ね・・。」
僕は、手のひらに爪の痕が付くほど
ギュッと手を握って・・話し・出す・・。
「僕・・。僕ね、5年生の夏休みに、お母さんの
田舎に帰省してね。その時、小さい頃から
可愛がってくれてた‥高校生だった従兄に…
い、悪戯…されたの・・。裏切られた・・?
ぅぅん、違う。ただ、ただ怖くてね____。
すごく、怖くて・・大人の男の人って、こんなに
力が強くて・・乱暴で______っっ。」
自分から・・決めたのに、言ってしまおうって
もう、ずっと、ずっと苦しくて、苦しくて
辛かったの・・。
その事を思い出し、体が震えてしまう。
あの事を思い出し、涙が零れ
自分の手に・・ポタリと落ちた____。
涼介が、僕をギュッと抱きしめて
「いいよ。もう、わかったから
無理して話さなくていいから…な?」
「泣かないで、知念。」
いのちゃんは心配そうな声で・・言った。
僕は、後悔したの・・?
やっぱり、言うべきじゃなかった・・?
心配させた・・?
困らせた・・?
いつも、笑顔でいたのに・・僕らしくない・・・?
僕は、フゥと息を吐いて
明るく、明るく・・言った・・。
だって、辛くて苦しいんだもん________。
「・・ご、ごめん、ごめんね。
マスで、こんなしんみりしちゃって
ほら、僕、子供の頃から美少年だったから、
従兄がね、しながら・・言うの____。
『お前が、そんな顔して、そんな眼で見るから
いけないんだ。お前のせいだ。』って・・
はは、人のせいかよっ。って感じでしょ?」
僕は急いで、涙を拭いながら言った。
明るく言えてる?
初めて・・言ったの・・。
言った、言ってしまった・・。
ごめんね・・涼介。
ごめんね・・いのちゃん。
____________。
抱えていた荷物が重くて、重すぎて・・
本当は苦しくて、
心が潰れてしまいそうで___。
本当は、吐き出したかったの____。
従兄が憎かったし・・殺したいほどに_____。
アイツのせいで・・好きな人に、
させてあげられなくて・・してあげられなくて。
アイツのせいで・・苦しむなんて、悲しむなんて
本当は、本当は・・ごめんだよ_________。
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あひる(プロフ) - 優子さん» わぁぁ〜い!優子さんのコメントだぁ!!ありが太陽!!嬉しいです( *´艸`) (2017年2月15日 19時) (レス) id: 6803c45da5 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。おまけのお話し良かったです。侑李君可愛い~ (2017年2月15日 19時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 優子さん» 優子さん、コメントありがとうです!!おまけまでどうぞよろしくですっっ!! (2017年2月5日 21時) (レス) id: 4df7931a15 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。侑李君嬉しそうだね。雄也君と裕翔君と涼介君と大ちゃんと慧君優しい~ヤバい~ (2017年2月5日 21時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 優子さん» 優子さんっ!いつもありがとうですぅ〜!!すごく支えになります!!これからもよろしくですっっ!! (2017年2月2日 18時) (レス) id: 4df7931a15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あひる☆ | 作成日時:2016年12月11日 14時