大きな桜の木の下で？(１) (ＪＵＭＰｘＪＵＭＰ)６人組シリーズ(４)

＝ちぃちゃん・２＝ ページ12

今日は、駅前のモックじゃなくて

少し駅から離れた

“マス”(ファーストフード店)に来た。



３人で席に着き

僕は改めて言った。

「では、第１回ネコ総会を始めます！」




「っだからっ！それ、ちげーしっ！」と涼介。

「んーと、何のねこの話しするの？
　おれの近所のにゃんこの話ししてもいい？」といのちゃん。



・・こりゃ〜ダメだ・・。

“ネコ”について、ちゃんと説明しないと・・。

と・・。いのちゃんに説明しようとしたら＿＿＿＿。




「おーい。」と後ろから声を掛けられた。



椅子に座ったまま、僕と涼介が振り返ると

涼介が、苦虫を噛み潰した様な顔をして

「雅紀さんと・・兄貴・・。」

「“と”とは何だよ。
　付け足しか、涼介っ！！」と潤にぃ。

「仕事帰り？」と涼介の問い掛けに

「まぁな。」

とコートにスーツ姿の潤にぃが言った。



「こんにちは〜。何してるの？」

ニコニコと雅紀さんが僕達に聞いて

潤にぃが一言＿＿＿。

「うん、これ。ネコの集会だろ？」

って・・言った・・・。



僕は驚いて、

「すごいっ！！何でわかったの？？
　・・あっ、でも、集会じゃなくて、総会なんだよ。
　あ、そうだ。潤にぃ、初めて会うよね？
　この子、いのちゃんっで、大貴がやぁっと
　1人ぼっちじゃなくなったの！！」



潤にぃと雅紀さんは、

いのちゃんをマジマジ見ながら

椅子に座り、潤にぃが・・

「ええっ！マジ？！
　あの、大貴に・・この子なの？！
　へぇ〜・・可愛いネコだね。
　・・ど〜も、俺、潤って言って
　涼介の兄貴で・・こっちが・・
　俺の、ネコの雅紀＿＿＿＿＿。」

潤にぃがいたずらっぽく言って

雅紀さんが顔を赤らめて

「ちょ、何言ってんの！！」

と肘で、潤にぃを小突いた。




いのちゃんは、もじもじしながら

「は、はじめまして・・。
　伊野尾慧です。高校1年生で・・
　出席番号は、２番です・・・。」


・・・・・。



それに対して・・僕は・・

「あはは・・。
　ちょっと、不思議ちゃんなんで・・いのちゃん・・。」

と笑う・・。




いのちゃんが、キョトンとしながら

「えっと・・。
　潤さんも雅紀さんも・・ねこ
　お好きなんですか？＿＿＿＿＿＿＿。」

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