大きな桜の木の下で？(３)(ＪＵＭＰｘＪＵＭP)6人組シリーズ(６)

『素直でいる。』(ytxym) =すきだよ。１＝〜りょうすけさいど〜 ページ6

知念といのちゃんと３人での

マスから駅までの道のりで知念が急に

「へっくちんっ。」って、クシャミして

小さく穏やかに笑いながら

「も〜誰。誰かが僕の噂してるっ。」



オレといのちゃんは顔を見合わせてから笑って

「ふふっ。大ちゃんじゃない。
　知念に感謝してるんだよ、きっと。」


「そうかな〜。」


「そうだよ。ね、いのちゃん。
　いのちゃんが・・グイグイいくからさぁ〜。」



いのちゃんは「むぅー。」って言って

口を尖らせた。



オレと知念が顔を見合わせ笑いながら

改札について、反対のホームのいのちゃんに

「じゃあね、いのちゃん。また明日っ。」


「気を付けて帰って、いのちゃん。」


「うん。
　２人とも、また明日ねぇ。んふふ〜。」

フワフワと笑ういのちゃんに、

知念が念を押す様に

「いーい、いのちゃん。
　優しくするんだよ、大貴にっ。
　あんまりにも迫ったら、アイツ鼻血出して
　出血多量で、ぶっ倒れちゃうからねっ。いーい？
　ゆっくり、ゆっくりだよっ。」



いのちゃんはまた、口をむぅーってして

「むぅー。・・わかったよぅ。
　ん〜・・おれ、がまんして、ゆっくりするね。
　んふふ〜。」



「んふふ〜って、あーたっ。はぁ――。」って

知念は大きなため息を吐いて心配そう。




ニコニコ朗らかにいのちゃんは

「まったねぇ〜〜。あしたぁ〜〜。」

って楽しそうに階段を上がって行った。




知念は、頭を抱えて

「う〜〜〜。僕、心配っっ。」


「ふふふ。・・まぁ、しかしさ・・
　大ちゃんも役得だな。あ〜んな可愛い子に
　グイグイされてさ。・・何とゆーか・・
　素直だよね、いのちゃんって。
　はぁ。すごいなぁ・・。」


「何感心してんの、涼介は・・。
　ん〜〜、極端な２人だなぁ・・。」


「何？？極端？？」


「そー。素直に行動に移し過ぎる、いのちゃんと〜
　考えすぎて硬くな過ぎる、涼介と〜。
　ね、極端でしょ？２人が合わさると丁度いいかも。」


「ちょっ。どーゆう意味だよっっ！！」


「ふふふ〜〜。」

そう言いながら階段を上がって

ホームに着いたと同時に、隣のホームから

電車が動き出した。



２人で、何気なく電車を見ると

窓の所に立ってた、いのちゃんを見つけて

いのちゃんに、手を振った。




気付いたいのちゃんが、可愛らしく

綺麗な手をヒラヒラと揺らして

オレ達に、手を振った＿＿＿＿＿＿。

＝すきだよ。２＝→←ありがとーのご挨拶。

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