大きな桜の木の下で？(３)(ＪＵＭＰｘＪＵＭP)6人組シリーズ(６)

＝ゆぅり・１１＝ ページ38

「そうそう。な、侑李
　バッレバレだろ。
　裕翔からの幸せオーラ半端ないよ。」


「ふふふ。そうだね。
　やっと実った恋だもん。
　そのふたりのしあわせのおすそわけ
　僕、もらったんだ。」


僕は腕の中から

雄也を見上げて、もう一度言ったの。


「しあわせのおすそわけ＿」


そっと囁いた僕を

じっと見つめてる雄也の唇に

そっと＿＿そっと。

そっと、触れるだけのキスを置いて


「しあわせのおすそわけだよ雄也。
　ふふふ、ありがとぉ。」


「ちょっっ＿＿＿。。。
　ゆ、、ゆう、。り＿＿」



ビックリ眼の雄也を

僕はクスクス笑って見つめて、言うの。


「涼介と裕翔のしあわせのおすそわけ。
　そのふたりの勇気を使ってね、僕。
　僕、一歩前に進んだの。」


「侑李＿＿」


「涼介が、優しく背中押してくれたんだ。
　＿＿だって、だって、僕ね。」


僕は目に涙をためて、でも＿＿

心の底から、穏やかに笑って言ったの。



「僕、だいすきな雄也と…
　雄也と確かめてみたかったの。
　愛を＿＿愛を確かめ合いたかったんだよ
　ね、雄也。」


「ゆう＿＿り。」



雄也は涙声で僕を強く抱きしめる。

そして、あの優しい声で言うんだ。


「ありがとう侑李。ありがと..う。
　すっげぇ幸せだ。幸せだよ、俺。」



抱きしめあって、見つめあうの。

ポタポタと零れる雄也の涙を

僕は小さな頼りない指先で

そっと掬って、ささやく。


「雄也、やっぱりいいね。
　愛を確かめ合う行為って＿＿
　キスって、甘くて尊くて
　とってもすてきー。」


「ああ、そうだ。そうだね侑李。
　侑李が哀しいほど優しくて
　俺、涙が止まらないよ。」


「んふふ、僕も。
　雄也が哀しいほど優しくて＿＿
　優しくて強くて、涙とまんなぃ。」


「ふふふ。」


「んふふ。」



ふたりは、抱きしめあう。

優しい月夜に照らされて、包まれて

温かくて、しあわせ。




優しくて、優しくて、優しくて。

愛しくて、愛しくて、恋しくて。



哀しくなるほど、優しいの。

涙が溢れて、零れて、止まらない。



嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて。

愛しくて、愛しくて、抱きしめて。


しあわせが溢れて、止まらない。


止まらないの＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。






ありがとう、ありがとう、ありがとう。

だいすき、だいすき、だいすき。



だ〜〜〜いすき、雄也。



＝おわり＝

ありがとうですー。→←＝ゆぅや・１０＝

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