=ゆぅや・5= ページ32
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そっと、そっと、音をたてないように
階段を降り、玄関を開けた。
門扉を出て、雄也を見つけると
僕は、羽が生えたみたいに飛び出して
雄也に勢いよく抱き着いた。
「ゆぅや____っっ。」
雄也は僕を、そっと抱き締めながら
優しい声で耳元に囁いた。
「侑李、泣いてない?」
「ん。泣いてないよ、雄也。」
雄也の胸元から、そっと顔を上げ
ニッコリ微笑んだ。
「ね。雄也。」
「ふふ。よかった__でもさ。」
「でも・・?」
雄也は優しく微笑みながら
僕の頬を、優しくなでて
「侑李、我慢しないで泣いていいんだよ。
俺に逢えて、嬉しかったらさ__
嬉し泣きしても、いいんだよ?
ふふふ。」
穏やかに笑って、冗談交じりに囁く雄也に
僕は、強く強く、ぎゅーっと抱き着いて
「んふふ。逢いたかった。
雄也、逢いたかったよ。」
そう言って僕は、微笑みながら
ポロリと泣いた。
「侑李__。」
僕の涙を、大きな親指が
そっと掬い上げた。
「侑李に、逢いに来て良かった。
俺も、逢いたかったよ、侑李。
ふふふ。」
親指に沁み込んでいく
掬われた、涙。
僕の心に沁み込んでいく
救われる、優しい声。
嬉しくて、また唱えるの。
僕の魔法。
「ゆぅや、ゆぅや。ゆぅや。」
強く雄也を抱き締めて
魔法の名前、つぶやくの。
雄也はクスッと笑って
「なーに、なーに、なーに。」
優しい声で返事をくれる。
僕も嬉しくて、クスクス笑うの。
雄也と見つめ合って、笑い合う。
「んふふふ。」
「ふふふ・・」
僕の目を真剣に覗き込んで
雄也は優しく言うの。
「こんなに触って、平気?
侑李、怖くない?」
「ん。へいきっ。
だって、雄也だもの。こわくなぃよ。
あたたかくて、しあわせー。」
「そっか、良かった。
__っと、、でもさ、侑李。」
「なぁに。」
「そろそろ、部屋戻んないと。ね?
いくら春とは言え、体冷えるよ。
ほら、ね?部屋戻って。」
「ん−...やだ。」
「ふふふ_
珍しいね、侑李が我儘言うなんて。」
「んぅー、、やだ。
まだ、いっしょいたぃー。」
「侑李・・。ふふふ、可愛いなぁー。
でも、戻ろう?ね、侑李。」
「だめっ。やだ。。
雄也、かえんなぃで。
ね?僕の部屋、きて?」
「いや、、う〜ん。。でもさー」
「きて。ね?
ゆぅや、かえっちゃやだぁぁ。
んぅぅーー。」
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あひる☆(プロフ) - Mollyさん» Mollyしゃ〜ん!!コメントしに来て下さって・・有り難いよう(ノД`)・゜・。ドキドキを感じ取って下さって嬉しいです!んふふ。お優しいMollyしゃんに、あひる☆恋しちゃいそうですっ♪はい!!頑張ります!!(≧◇≦)やるっぞぉぉ!!うぉぉぉ!! (2017年11月6日 13時) (レス) id: f7cc0dc41c (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あささん» あさ様!!はじめまして〜あひる☆です(●´ω`●)いつも楽しく読んで頂いて下すってるんですねぇー嬉しいっっ。( *´艸`)このシリーズ好きで居てくれる人が居たんだ〜〜〜っという気持ちを胸に、更新頑張りますので宜しくお願い致します!! (2017年11月6日 13時) (レス) id: f7cc0dc41c (このIDを非表示/違反報告)
Molly(プロフ) - この作品にもコメントしに来ました!すいません…だいちゃんの色んなことにドキドキな感じを楽しみながら読みました。とっても雄也くんがかっこよくて恋しちゃいそうです!!ゆとやまの長編も頑張って下さい!応援してます! (2017年11月5日 20時) (レス) id: 802de9d7c3 (このIDを非表示/違反報告)
あさ(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく拝読させていただいております。このシリーズのゆとやまが大好きです!長編とのことなので、楽しみにしています。 (2017年11月5日 20時) (レス) id: c8480f472b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あひる☆ | 作成日時:2017年11月5日 18時