=ゆぅや・4= ページ31
『..ふふ、ただ逢いたいだけなんだ。
自分勝手な男だろ、俺ってさ。』
「そんな___。」
『じゃ、今から行くから。
家の前に着いたら、電話する。
あとでな、侑李。』
プツッと電話が切れて
シーンと静かな
真っ暗な森のような部屋に戻った。
また襲ってくる不安と苦しみに
僕は、つぶやく。
ぽつり、ぽつりと、魔法の名前。
「ゆぅや、ゆぅや...ゆぅ、や・・」
雄也は___
雄也は、哀しいほど
哀しくなるほど、優しい。
優しくて、優しくて、優しくて強くて。
僕をいつも、穏やかな笑顔にしてくれる。
僕をいつも、絶望から救ってくれる。
優しくて、優しくて。
笑顔になるの。
でも__
雄也、あなたの哀しくなるほどの優しさに
涙が止まらないよ。
優しくて、優しくて、涙が止まらない。
優しくて、優しくて、恋しくて。
ああ、雄也に逢える。逢えるんだ。
嬉しくて、哀しくて、涙が止まらない。
雄也、雄也、雄也___。
今、お家出たのかな?
どこら辺を歩いてる?
僕に、逢いたいなぁって
思ってくれた。
嬉しいなぁ・・。
僕も、雄也に逢いたい。
逢いたい。逢いたい。逢いたい。
早く逢いたい。
「ゆぅや、ゆぅや..はやく、あぃたぃの。」
雄也に、逢いたい_______。
___________
____
ギュッと握りしめた携帯が
真っ暗な部屋の中で、震えた。
「あ。。ゆぅや。」
僕の小さな手の隙間から
着信の光りが漏れる。
眩しい、眩しい、希望の光り。
僕を照らして導いてくれる、暖かい光り。
震える指先で画面に触れ
息を整えてから、声を発した。
「も.しもし、雄也?」
『ああ。侑李、家の前に着いたよ。』
「ぅん。」
急いで窓に近付き、カーテンを開けた。
真っ暗闇の森の様な部屋に
月明かりが、窓に滲んで差し込んだ。
優しい穏やかな雄也のような
月を見てから、下に視線をおろすと
雄也は、優しいあの手を
柔らかく上げ、ニッコリ微笑んだ。
電話から、『ふふ。』って
優しい声が聞こえる。
僕は、ぐっと涙を堪えて
ニッコリ笑って言った。
「ふふふ。今、下降りるから
待ってて、雄也。」
『ああ、わかったよ。侑李。』
__________
____
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あひる☆(プロフ) - Mollyさん» Mollyしゃ〜ん!!コメントしに来て下さって・・有り難いよう(ノД`)・゜・。ドキドキを感じ取って下さって嬉しいです!んふふ。お優しいMollyしゃんに、あひる☆恋しちゃいそうですっ♪はい!!頑張ります!!(≧◇≦)やるっぞぉぉ!!うぉぉぉ!! (2017年11月6日 13時) (レス) id: f7cc0dc41c (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あささん» あさ様!!はじめまして〜あひる☆です(●´ω`●)いつも楽しく読んで頂いて下すってるんですねぇー嬉しいっっ。( *´艸`)このシリーズ好きで居てくれる人が居たんだ〜〜〜っという気持ちを胸に、更新頑張りますので宜しくお願い致します!! (2017年11月6日 13時) (レス) id: f7cc0dc41c (このIDを非表示/違反報告)
Molly(プロフ) - この作品にもコメントしに来ました!すいません…だいちゃんの色んなことにドキドキな感じを楽しみながら読みました。とっても雄也くんがかっこよくて恋しちゃいそうです!!ゆとやまの長編も頑張って下さい!応援してます! (2017年11月5日 20時) (レス) id: 802de9d7c3 (このIDを非表示/違反報告)
あさ(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく拝読させていただいております。このシリーズのゆとやまが大好きです!長編とのことなので、楽しみにしています。 (2017年11月5日 20時) (レス) id: c8480f472b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あひる☆ | 作成日時:2017年11月5日 18時