検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:19,028 hit

黒猫4 ページ6

バタバタと忙しなく行き来する黒服達。




「其方の写真機は如何だ?」


「何も映っていない」


「くそ、幾ら調べても其れらしい情報1つ出てこない」





私と中也の頭の上を声が飛び交い、『黒猫』の捜索を進めている様だ。




…尤も、手掛かりらしいものは何一つ出てこないのだけれど。





「…捕まると思うか?彼奴」


「簡単にはいかないだろうねェ。嗚呼、あの時中也が取り逃がさなければなァ」


「煩ェな!」





中也は威勢よく噛み付いてはくるが、罪悪感が心を占領している事が表情からよく解る。







「…別にあれは君のミスじゃあ無い。気味が悪いから落ち込むとかだけはやめてくれ給え」



私の言葉に怪訝な顔をしながら口を開く中也。

確かに、私がこんな優しい台詞を吐くなんて、と驚きたくなるのも無理はない。


というか、私が1番驚いている。






「…ンだよ、手前こそ気味悪ぃな。まぁ…有難よ」





彼も彼なりに素直に言葉を口にし、頭にかかった靄を振り払うように頬を両手でペチン、と叩く。




「うし、やるぞ!捻り潰してやる」


「そうそう、其れ位脳筋な方がThis is 中也って感じで莫迦っぽくて素敵だよ。うふふ」


「やっぱ死なす」





─こんな下らない憎まれ口を叩いていたが、結局其の日は何の手がかりも掴むことが出来なかった。






____事件が起きたのは、其の日の晩のことだ。









「うっふふふ、嗚呼嫌ね。血の匂いがこびりついていて、気持ち悪いったら無いわ。」






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



久々更新すみません;



今回話してるのがほぼ双黒のみという、ただ双黒を楽しむ回みたいになってしまいましたすみません、w

黒猫5→←黒猫3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
72人がお気に入り
設定タグ:文スト , 太宰治 , 中原中也   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まるてん x他1人 | 作成日時:2018年8月2日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。