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起き上がったAの横に、ルーピンが座った。
「ねぇAちゃん」
『あっ、はい…』
「…夕食に行かないの？」
『夕食…！』
「うん、もう皆食べ始めてると思うよ。」
そんなルーピンの声掛けにAは頭の中で会議を始めた。
『(落ち着け、落ち着け。お腹は空いてるけど今食べたら吐きそうだなんて言えない。落ち着け、)』
「…Aちゃん？」
耳元で響いたその声に
『ひぇぁっ！！？』
と背筋を伸ばして驚いたA。
それとは裏腹に ははは！なんだいその声は！ と普段豪快に笑わないルーピンが大声で笑った。
『あっ、えっ…まって、心臓が、ちょっと、タンマ…』
「…あぁうん、待つよ」
ばくばくと煩い心臓辺りの服をくしゃりと握りこむAに、ルーピンはニヤケを見せまいと口元を手首で隠しながら返事をした。
『…ふぅ、すみません、落ち着きました…ちょっとだけ、』
「それはよかった。…で、夕食はどうするんだい？」
『…あ、私は、その、今日三本の箒でバタービールを飲んできたので…お腹が空いてないっていうか、その…すみません……』
「そっか、それは楽しかったようだね。
私はね、バタービールを飲むとよく泡髭が出来て友達に笑われたんだ。Aちゃんはお髭出来る？」
『私！？…私は、今日はできなかったですけど、前に1度だけ…』
「そうなんだね！…Aちゃんのお髭姿もきっと可愛いんだろうなぁ」
『っ、そんな事、ない…ですよ！』
「いつか、バタービールを飲みに行こう」
『はい…是非、心臓が動いていればお願いします…』
「…壮大な予定になりそうだね」
じゃあ寮まで一緒に行こっか。
とAの背中を支えて起き上がらせたルーピンは、背の低いAに見られない事を良いことに、緩んだ顔を隠さずに寮まで連れていった。
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セブしか勝たん - ぜひセブオチも見たいです…！！ (2020年11月13日 0時) (
レス) id: 344a046a2f (このIDを非表示/違反報告)
たまち - オブリビエイトの所凄いこっちも悲しくなりました…是非セブルス落ちも見たかったです (2020年5月15日 23時) (レス) id: 2384b40b81 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - スネイプ先生オチのバージョンも読みたかったです！気が向いたらでいいのでお願いします (2018年5月25日 11時) (レス) id: 6752028723 (このIDを非表示/違反報告)
8800 - 更新頑張ってー！早く続き読みたいですー！ (2018年4月29日 0時) (レス) id: 2da2df1e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柳澤 | 作成日時：2018年4月28日 22時
