不機嫌 ページ8
・
・
・
・
・
集会が無事に(？)終わると、とりあえず教室に戻る。
よく考えたら、皆の前で叫んじゃったし、泣き顔見られたし！
は、はずかし…
早苗「あ、Aがへこんでる。周りのことなんて気にすんな！」
さっきから背中をﾊﾞﾝﾊﾞﾝ叩いてくる。
だんだん痛くなってきた。
あ「ありがと…」
瀬川「そうそう、気にすんな。大体、尚人が悪いんだし？ね、尚人？」
ふざけた言い方で三宅に話しかける、瀬川。
三宅「…黙れ」
さっきからずっと不機嫌な三宅を横目に、瀬川が話を続ける。
瀬川「でさ、俺考えたんだけど…」
・
・
・
・
・
・
瀬川「せっかくだし、なんかこのメンツで遊びに行かね？」
…え。
どこにも『せっかく』の要素がないんだけど…どういうこと？
早苗「おぉ！いいね、いいね。楽しそうだね！」
完全にノリ気の早苗。
早苗「勿論、Aも賛成だよね？」
あ「えっ、私は…別にいいけど…」
ﾁﾗｯと三宅を見る。
…こいつが行くとは思えないな。
あんなにふてくされてんのに。
瀬川「決まりな。多数決で行く人の勝ちだから！もう誰にも覆されるまい！」
いいだろ、という感じで三宅の肩に手を置く瀬川。
そして、意外な返答が返ってくる。
・
・
・
・
・
三宅「…わかったよ。サイダーおごれよな、瀬川。」
嘘！？
サイダーを条件に！？
瀬川「俺今月ピンチなのに！？…ま、いいけど」
いいんだ…
どっと力が抜ける。
この二人、もうよくわからない。
・
・
・
・
・
自分の席に着き、横を見た。
三宅がいた。
そうだった、この人、隣の席だった。
…気まずい雰囲気が漂う。
三宅「あのさ！」
あ「は、はいっ！」
いきなり話しかけられて、ビックリする。
なんというタイミングで話しかけてくるんだ…
・
・
・
・
三宅「その、ほら、今度遊びに行くじゃん…？」
うん。
三宅「泣かしたお詫びになんかおごってやる。」
えっ？
あ「い、いや、そんなんいいって！」
三宅「駄目。拒否権はなし」
そう言って、耳を塞ぐ三宅。
これ以上の意見は、受け付けないようだ。
それでも、今まで不機嫌だった君が、
少し笑ったから、嬉しかった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たぴ岡(プロフ) - くるるさん» ありがとうございます・・・！そういう風に言っていただけると嬉しいです！ (2013年8月29日 12時) (
レス) id: 4dc7798ff6 (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - すっごく、おもしろかったです。 これ読んで目、うるみましたｗｗ (2013年7月26日 13時) (レス) id: 3042dd3393 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡。(プロフ) - なすびさん» 本当ですか！嬉しいです。ありがとうございます！ (2013年6月3日 17時) (レス) id: 2edbbe2204 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡(プロフ) - アィスさん» 泣いてくださったなんて…ありがとうございます。すごく嬉しいです。全部見てくださるなんて、本当にありがとうございます！ (2013年4月1日 15時) (レス) id: 88001a5ac5 (このIDを非表示/違反報告)
アィス(プロフ) - 最後、ボロボロ泣いちゃいました。これからたぴ岡さんの作品、全部みようと思ってます^ ^ (2013年4月1日 7時) (レス) id: 9f88085fc1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
