とっさについた嘘と。 ページ6
※三宅side
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校長の言葉に、少しドキッとする。
『昨日、喧嘩をしている生徒が』
…俺のこと？
殴られたところが、ズキリと痛んだ。
ふと見ると、佐々木がこっちを不思議そうに見つめていた。
三宅「…なんだよ」
あーあ、素っ気ねぇ。
もうちょっとマシな返事出来ないのかな、俺。
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あ「三宅…これ」
手が頬に伸びてくる。
待て…そこって俺が昨日…！
三宅「触んなッ！！」
手がぶつかって、派手に音を立てた。
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…俺、今何した？
あ「ごめ…っ」
佐々木は泣いてた。
三宅「あ…」
だけど、なんも言えなくて。
「おなか痛いから、トイレ行ってくるね」
なんて嘘ついて、体育館を出て行った。
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…馬鹿なことした。
ごめん。
許して。
俺も体育館を出ると、
三宅「…ごめん」
小さな背中に向かってつぶやいた。
俺、臆病だから…
嫌われるのが怖かっただけ。
この傷がバレたら、なんて考えたら怖くて…
なんて、情けないから君には言わない。
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「俺、無意識だから…嫌いとかそういうんじゃ…」
所詮言い訳。
あ「じゃあ、なんで手はじいたの？」
三宅「…だって、触られたら痛いだろ…」
とっさについた嘘。
これもきっと…
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佐々木に嫌われるのが、怖かったから…？
でも、疑ったりしないで笑ってくれた。
照れ隠しに笑うなよ、と言うと
「嫌われてなくて良かった」
って言ってくれてさ、
本当嬉しかったよ。
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おまえのこと、別に嫌いじゃないよ
いつもお世話になってるし。
呆れるくらいお人好しなとことか…
「早くトイレ行って戻ってこいよ」
それだけ言って、体育館に戻った。
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本当にこれで良かったかなんて、
俺は知らない。
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作者より*
スペースを借りて、お礼をしたいと思います！
朝見たら、評価が四票に…
本当嬉しかったです。
いつもこんな小説を見てくださり、ありがとうございます。
あと、hit数が２００超えました！
沢山の人に見ていただき嬉しいです。
これからも、良ければ見ていってください(`・ω・´)
- 金 運: ★☆☆☆☆
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たぴ岡(プロフ) - くるるさん» ありがとうございます・・・！そういう風に言っていただけると嬉しいです！ (2013年8月29日 12時) (
レス) id: 4dc7798ff6 (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - すっごく、おもしろかったです。 これ読んで目、うるみましたｗｗ (2013年7月26日 13時) (レス) id: 3042dd3393 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡。(プロフ) - なすびさん» 本当ですか！嬉しいです。ありがとうございます！ (2013年6月3日 17時) (レス) id: 2edbbe2204 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡(プロフ) - アィスさん» 泣いてくださったなんて…ありがとうございます。すごく嬉しいです。全部見てくださるなんて、本当にありがとうございます！ (2013年4月1日 15時) (レス) id: 88001a5ac5 (このIDを非表示/違反報告)
アィス(プロフ) - 最後、ボロボロ泣いちゃいました。これからたぴ岡さんの作品、全部みようと思ってます^ ^ (2013年4月1日 7時) (レス) id: 9f88085fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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