最後の嘘 ページ27
あ「すいません、肉まん３つください」
店員がびっくりした顔で肉まんを取り出す。
店「ど、どうぞ」
私は肉まんを受け取り５００円渡すと、外のベンチに座る。
目の前をカップルがいちゃいちゃしながら通り過ぎていく
あ「あーもう！」
まずは一つ、肉まんを口に詰め込む。
あ「三宅の馬鹿野郎」
二つ目も詰めようとした、その時
三宅「やめとけ、太る」
アイツの声が聞こえた。
後ろを振り向くと、息を切らして立っていた。
あ「こっち来ないで。私のこと嫌いなんでしょ」
静かに突き放すと、再び肉まんに集中しようとする。
三宅「好きだ」
…は？
思わず振り返って、聞き返した。
今、なんて？
三宅「だから…佐々木のことが好き、なんだよ」
あ「だ、だって、さっきフッたじゃん」
三宅は私に近づくと、
三宅「嘘ついて…ごめん」
あ「え…？」
頬がだんだん熱くなるのを感じた。
三宅「俺のこと、もう嫌いかもしんないけど」
あ「ば、か」
嫌いなわけない
安心したのか、嬉しいのか
涙がボロボロ出た。
三宅「ちょっ…泣くなよ！//」
あ「だって…っ」
あーもう、と言って腰に手が回された。
そしてグッと引き寄せられる。
あ「わ…//」
三宅「で、お前は？」
あ「そりゃあ…」
あ「好きだよ」
すると、三宅が顔を近づけ、
軽く唇が触れた。
あ「…！//」
三宅「好きです、佐々木//」
三宅「…っもうこんな恥ずかしいこと言わないから//」
これが、彼のついた
最後の嘘。
もう嘘はつかないでね。
隣の狼少年くん。
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たぴ岡(プロフ) - くるるさん» ありがとうございます・・・！そういう風に言っていただけると嬉しいです！ (2013年8月29日 12時) (
レス) id: 4dc7798ff6 (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - すっごく、おもしろかったです。 これ読んで目、うるみましたｗｗ (2013年7月26日 13時) (レス) id: 3042dd3393 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡。(プロフ) - なすびさん» 本当ですか！嬉しいです。ありがとうございます！ (2013年6月3日 17時) (レス) id: 2edbbe2204 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡(プロフ) - アィスさん» 泣いてくださったなんて…ありがとうございます。すごく嬉しいです。全部見てくださるなんて、本当にありがとうございます！ (2013年4月1日 15時) (レス) id: 88001a5ac5 (このIDを非表示/違反報告)
アィス(プロフ) - 最後、ボロボロ泣いちゃいました。これからたぴ岡さんの作品、全部みようと思ってます^ ^ (2013年4月1日 7時) (レス) id: 9f88085fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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