その笑顔の裏を。 ページ16
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あ「どんだけ貧乏なんだ･･･」
８００円のパフェすら買えない私。
瀬川「はは、いいじゃんおごってもらえてさ」
その言葉に、つい隣を見てしまう。
頬杖をついている三宅。
きっと今眠気はピークに違いない。
瀬川「次俺がなんかおごってやるよ！」
あ「いや、そんないいって！」
必死に遠慮していると、不機嫌な声が飛んでくる。
早苗「瀬川、男なら私におごってよー」
･･･おい。
瀬川「はっ、なんでお前におごらなくちゃいけないんだ」
早苗「何それ！もうCD貸してあげないから！」
瀬川「え、嘘、ごめん。おごるからやめて！」
サイダーを三宅に、パフェを早苗におごる瀬川。
か、金が･･･。
早苗「じゃあ少し買いに行ってくるね」
そう言って二人は再びレジ付近に行ってしまった。
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よって、三宅と二人きりということになる。
あ「･･･」
三宅「･･･」
･･･気まずいにもほどがある。
そして、ふいに絆創膏が目に入った。
未だに彼の頬に貼ってあった。
あ「･･･その、絆創膏」
三宅「･･･！」
あ「なんで、そんな大きい傷が」
三宅は私の顔をじっと見た後、
静かに口を開いた。
三宅「言えよ
･･･俺のこと、『絶対に嫌いにならない』って」
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普通なら、はっ？って聞き返したい。
ていうか、そんなセリフあいつから出るとも思わない。
けどやけに真剣な顔で、声で言ってくるから、
そのときは本気だって信じるしかなかった。
あ「うん、三宅のこと絶対嫌いにならないよ」
その言葉を聞いて、
三宅は複雑な顔でうなずいた。
三宅「俺、隣の学校の奴に殴られたんだよな」
･･･えっ？
三宅「まあ、前同じ学校だった奴が絡まれてたから助けようと思ってさ」
三宅は眉間にしわを寄せた。
三宅「そいつら、殴った」
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あ「･･･そう、なんだ」
三宅「多分俺恨まれてるし、もう近づかない方がいいかもな」
そう言って笑う。
目は笑っていなかった。
あ「でも、その子助けたんでしょ？凄いよ」
三宅「助けになんかなってない」
･･･え？
三宅「今病院。全治３ヶ月、重症。あいつだけ集中して狙われた」
君は人形みたいに無表情だった。
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たぴ岡(プロフ) - くるるさん» ありがとうございます・・・！そういう風に言っていただけると嬉しいです！ (2013年8月29日 12時) (
レス) id: 4dc7798ff6 (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - すっごく、おもしろかったです。 これ読んで目、うるみましたｗｗ (2013年7月26日 13時) (レス) id: 3042dd3393 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡。(プロフ) - なすびさん» 本当ですか！嬉しいです。ありがとうございます！ (2013年6月3日 17時) (レス) id: 2edbbe2204 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡(プロフ) - アィスさん» 泣いてくださったなんて…ありがとうございます。すごく嬉しいです。全部見てくださるなんて、本当にありがとうございます！ (2013年4月1日 15時) (レス) id: 88001a5ac5 (このIDを非表示/違反報告)
アィス(プロフ) - 最後、ボロボロ泣いちゃいました。これからたぴ岡さんの作品、全部みようと思ってます^ ^ (2013年4月1日 7時) (レス) id: 9f88085fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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