孤独を望む少女は氷柱【鬼滅の刃】

第21話「赤の鬼子」 ページ34

．

Aside

貴「氷の呼吸 肆ノ型 絶対零度」

ﾊﾟｷｯ

猗「手足が…！」

貴「煉獄！今だ！」

煉「！ 炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり」

虚空を拳で打つと攻撃がこちらまで来る。一瞬にも満たない速度。頚を斬るのは厄介だが…

貴「凍らせてまえば問題ない。」

それにしても視界が広いな…！？…もしかして…

炭「Aさん！面が！」

自分の顔を触ると面が無かった。足元を見れば砕けた面。

貴「…凍らせた時か…」

猗「ほら、氷なら破ったぞ？」

しまった…！

貴「ぐっ…」

ギリギリかわせた…まだいける！

猗「それにしてもお前が“鬼子”だったんだな、A」

貴「っ 神の呼吸 風神･壱ノ型 疾風」

まずい…バレた…ずっと隠し通してきたのに！
俺が鬼子なのを知るのは小芭内だけ…

炭「Aさん！」

貴「動くな！傷が開いたら致命傷になるぞ!!」

猗「敵を前にして、隙を作るとは！」

しまっ…

ｶﾞｷｨﾝ

煉「鬼神裂！大丈夫か！」

貴「あ、嗚呼…すまない」

しっかり刀を握れ…煉獄が堪えてるんだ…加勢しなければ！

貴「氷の呼吸 陸ノ型 雪月風花」

煉「炎の呼吸 伍ノ型 炎虎!!!」

猗「破壊殺・乱式」

…鬼子であることがバレた今、使っても問題ないないのでは…？いや、今は使うべきではない。これ以上体力を消費したらいつ目覚めるかわからん。夜明けまでまだ時間はある。体力を温存しなければ

貴「氷の呼吸 壱ノ型 青藍氷水」

煉「炎の呼吸 壱ノ型 不知火」

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はぁはぁ…もうほとんど刀を振れん…握力が持たない…俺は右肩を脱臼、肋骨は3本折れ、左腕も折れた。煉獄は…俺より重症だ。左目は潰れ、肋骨も砕け内臓も傷ついた。これ以上は俺も煉獄も持たない。

猗「鬼であれば瞬きする間に治る。そんなもの鬼にならばかすり傷だ。






どう足掻いても人間では鬼に勝てない」

＿＿その一言により、俺は鬼子を使うことを決めた。

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