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第六夜 ページ8






『…あのなー中也、お前がほんっっの少し大きくなったってそう云う言葉は似合わないかんな』

中「そうかよ」

中也が、空中から降りてくる。中也とは14歳の…いやそれより前からの付き合いだ。と云っても恋心なんてもの抱く訳がない。最初に会ったのはこいつが“羊の王”だった時だ。太宰と喧嘩していたから止めてみたものの、まさか7年経っても腐れ縁とは。

『で、何か用すか』

中「お嬢様をお迎えに」

『ざけんな』

中「はいはい、手前全く変わらねえな」

『お前もな』

特に身長な。

中「…お前貶しただろ」

『ん?何が?』

だいたいこいつの事は嫌いだ。兄弟の件もあって犯罪者は大嫌いだ。太宰も若干嫌いだ。太宰に悪いことをしてしまったのではと今は優しくなってはいるが。

中「お前、ほんと変わらないよな…実は、本当のところ太宰の事で会いにきたんだ」

『ああ、な』

やはり街の暗部ポートマフィア。情報網は速いらしい。

中「太宰に監 禁されかけたって、本当か」

『さあ?まあ、否定はしない』

中「“まじ”ってことか…太宰の糞野郎は?どうした?まだストーカーされてんのか」

『いや、今は全く』

太宰の仕業と思われるものが、だが。他のストーカー行為は未だ続いている。私は、参った参った、とため息をついた。

中「お前、大丈夫かよ」

『頭が?大きなお世「違えよ。お前の精神とか、その…体とか、まだ穢されてねえんだよな?」

いつになく真剣な顔で、中也が云った。こういう中也を見るのは初めてな気がする。いつも笑ってばかりだったから。

『体って…大丈夫。私は私の物だ』

半ば可笑しそうに、でも安心させるように力強く云う。そんなどこの馬の骨かも知れない奴らに、私がやすやすと体に触らせる訳がない。

中「そうか…」

少しは、安心させる事が出来ただろうか。前に銃創を受けた時に知っているが、いざという時…こう云う時、こいつは心配させたらとても“お兄ちゃん”になる。確かに歳は上だが、流石にトイレに行くためにわざわざお姫様抱っこはないだろう。怪我したの腕なのに。

中「時雨、少し良いか?」

『?なんだ…』

声が続かなかった。後ろの壁に押され、いわゆる“壁ドン”状態。逃げられない状況で、口を、封じられた。中也のソレが、私の唇から体温を伝えている。

どうしてこんな事になってるんだ…?

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設定タグ:文スト , ヤンデレ , 文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:恋愛
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花吹雪 - ブホォォォwww面白いです!応援してます! (2020年9月14日 21時) (レス) id: afa01603c5 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - リクありがとうございました(。・x・)ゞ♪ 遅くなってごめんなさい(つд;*) (2020年2月29日 15時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年1月19日 22時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 今回も面白かったです(*^□^*) 今年も更新頑張って下さい (2020年1月2日 23時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - リクエスト良いですか(*^□^*) 中也様(15) と中也様(16)お願いします(*^□^*) (2019年12月27日 21時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:五星暁。 | 作成日時:2019年9月17日 2時

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