“あの頃”の中也と太宰。 ページ25
。
『え』
無意識に出た言葉が、一瞬で静かになった部屋に響いた。
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『…警察呼んでいい？』
「「それだけはご勘弁を」」
仕事から帰ってきて、早く寝たいベットに沈みたいと我が家について目にしたのは、二人の少年が争って(もう戦争というのが相応しかったけれども)皿が何枚も割れソファも綿が出てもはや廃墟のようになったリビングだった。
『…気になってしょうがないんだけど、君達名前って…』
中「中原中也です…」
太「太宰治です…はい…」
目の前に正座した少年二人が口を開いた。やっぱりか…とため息をつく。申し訳ないと思っているのか、うなだれている。太宰も中也もいつもの余裕さはない。
中「な、なあ…あの…それ、しまってくんねえ？」
『ん？・・・あ、ああ』
自分でも気づかぬうちに、異能を発動してしまっていたらしい。私の異能は心霊系の異能なので、ポルターガイストで割れた皿やカップ、テーブルが浮いていた。包丁なんかは切っ先をしっかり二人に向けている。危ない危ない…。
『なんだか…私の知ってる二人より幼い気がするんだけど』
中「…背が小さ『そういうことじゃなくって』…お前だって…俺が知ってる時雨より大人になってる気が…」
太宰「……もしかして…。中也、君今何歳？」
太宰が何か考えついたのか、中也に真剣な顔で話しかける。
中「はあ？…１５歳」
太宰「やっぱりそうか…時雨は？」
『私は２１歳だけど』
えっ…と、二人とも目を丸くする。…なんでかな。イラっと来た。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
太宰「まあ、これで分かった…三人とも皆違う時間の人間なんだ…私が居る時点で異能じゃないだろうけど…」
確かに、太宰はまだポートマフィアの格好だし、中也だって羊の時の格好だ。太宰や私の事を知っているけれど…。
中「なっ…じゃあ、いったいこれは何なんだよ？！」
太宰「さあ…でも、ここは私と中也が２２歳の世界なわけだから、少なくとも私と中也は誰にも見られてはいけないよ」
『はあ…。じゃなんで私の家にいたの』
太「それは…」
中「気づいたらいた」
気付いたら私の家にいて、そのまま争いを始められてもこちらのいい迷惑だわ。
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花吹雪 - ブホォォォwww面白いです!応援してます！ (2020年9月14日 21時) (
レス) id: afa01603c5 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - リクありがとうございました(。・ｘ・)ゞ♪ 遅くなってごめんなさい（つд；*) (2020年2月29日 15時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年1月19日 22時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 今回も面白かったです(*^□^*) 今年も更新頑張って下さい (2020年1月2日 23時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - リクエスト良いですか(*^□^*) 中也様(１５) と中也様(１６)お願いします(*^□^*) (2019年12月27日 21時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五星暁。 | 作成日時：2019年9月17日 2時
