第十三夜 ページ17
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泣き疲れて眠ったらしく、私は自分のベッドで朝を迎えた。リビングへ行くと、中也のメモが残されていた。どうやら結局夜のうちに帰ったらしい。少し悪いことをしたかもな、と罪悪感が沸き上がる。
『今度ワインでも送ろうかなー、ご飯も作ってもらっていたし』
どこで鍛えてきたのだろう。あの料理の腕は。
そんなことを考えながら仕事の準備をするが。
『あ、今日休みだった』
考え事をしながらの行動はやっぱり上の空である。玄関で休みだったことを思い出しいそいそとスーツから部屋着に着替える。いやはや、とても恥ずかしい。
『こんなの人に見られたら…』
想像上の恥ずかしさに身震いする。いや、こんな事を考えるのはもうやめよう。
「そうそう。とっても恥ずかしいよねー」
後ろから、声がした。窓の方向だ。聞き覚えのある…この頃は聞いていなかった声に思わず振り返る。
太「久しぶり。時雨」
包帯野郎が、窓のふちに腰かけていた。…いや待てよ。ちょっと待てよ。今、こいつ…私が着替えてるところ見た…?
太「イチゴ柄のパンツ、可愛かったよ!」
…。
な…、な…、ななな…?!
『…おんどれ云っていいことと悪いことがあるぞ――――――――――!!!』
太「わー時雨が起こったー(棒読み)」
『こおおんのお…やあろおおおおおおおおおおお!!!』
カンカンカーン。
レディー…ファイッ!
あるマンションの4階で行われた、恐らく後で下の階の人に怒られるであろう騒がしさの戦い(と云う名のくだらない喧嘩)が今始まった!
時雨が太宰に鍋やらお玉やらを投げつける!太宰はやすやすとよける!
おおーっと、今度は時雨が洗濯機を持ち上げる!太宰に投げつける気か?!流石に太宰もこれには真っ青だ!いや、ここでお隣さんの介入だ!これにて試合終了!
隣人「うるっっっっさいわ!!!!!!!!」
『済みませんでした…。はいこれ、大福です』
太「ごめんなさい…蹴らないで…」
仲良くお片付けしました☆
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花吹雪 - ブホォォォwww面白いです!応援してます! (2020年9月14日 21時) (レス) id: afa01603c5 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - リクありがとうございました(。・x・)ゞ♪ 遅くなってごめんなさい(つд;*) (2020年2月29日 15時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年1月19日 22時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 今回も面白かったです(*^□^*) 今年も更新頑張って下さい (2020年1月2日 23時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - リクエスト良いですか(*^□^*) 中也様(15) と中也様(16)お願いします(*^□^*) (2019年12月27日 21時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五星暁。 | 作成日時:2019年9月17日 2時