桜を見に行きましょ izw ページ11
作業の途中、ちょっと行き詰まっていた時に桜が咲いてるみたいだよ、と彼からの一言。丁度息抜きもしたかったので、伊沢さんと桜を見に行くことになった
:
「綺麗ですね」
『そうだねぇ』
「…あ」
彼の髪に手を伸ばす
「伊沢さん」
「頭、花びら付いてましたよ」
はい、と手渡す
『あらら、ありがとうね』ニコ
「…綺麗ですねぇ」
『…』
また歩き出す。そろそろ帰りますか、とか帰りにコンビニ寄ってもいいですか、みたいな事を言ったと思う。しかし返事がない。ん?と思い、彼の方を振り返ると
『…』
「伊沢さん…?」
『…』ニコニコ
「な、何してるんですか 笑」
そこには桜の花を丸ごと頭に乗っけてニコニコしている伊沢さんが
『何?どうしたの? 笑』
「いや、どうしたのも何もだって…」フフッ
しらばっくれる伊沢さん。反射的にまた取ろうとして手を伸ばしかけたが、どう考えてもわざと。何かしら企んでるのだろう。このまま取っては彼の思うツボなのでは…?と私は考えた
「あ、いやなんでもないです」
気づかなかったフリをして帰りましょ〜なんて白を切る事にした
『ちょちょちょ、取ってよ〜〜 笑』
「そのままでいいじゃないですかなんか映えてるし 笑」
『さっきのシチュエーションもっかいやりたいの〜〜ね〜え〜〜〜 笑』
→不意にやられたのに不覚にもドキッとした伊沢さん。ベタにもう1回やってもらおうとしてきます。あなた社長ですよね?なんて、ちょっと意地悪してやりましょ
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作者名:reo | 作成日時:2020年3月2日 20時