【0048】希望の星になれ・７～76期研究生～ (ページ38)

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優子の目に映るAに13代目あっちゃんが重なって見えた。

た「さ、行くよ！」

襲メン「了解！」

たかみな達襲名メンバーがステージに上がり、センターに立つAに歩み寄り自分のポジションに立ち歌い踊り始めた。

A(私ほんとにあっちゃんになったんだ。襲名できたんだ！)

憧れの襲名メンバーとのステージでAは襲名した、と強く実感する。喜びで自分のテンションが上がり、体の調子がよくダンスにはキレがあり、歌はいつもよりも声が出るしうまく歌えていると自信を持てた。

ファン「うおぉー！あっちゃーん！！」

ファン「Aちゃん襲名おめでとー！！」

ファン「綺麗だよあっちゃーん！！」

客席にAの名前や顔写真を貼ったうちわを持った人達や、”襲名おめでとう”と書かれた横断幕を持っている人達がいる。00に加入してから自分の努力が報われるか不安だったAだが、諦めず努力してきてよかったと思った。努力は報われ、こうして大勢の人に祝ってもらえている。
美しく着飾り、見た目も中身も洗練されたアイドルとなったAにファンは興奮し大声でAを祝っている。中には涙を流して喜ぶファンもいて、Aは嬉しさで目の奥が熱くなった。泣きそうになるがグッと抑えて歌い続ける。

メイフォン「Aー！！襲名おめでとうなのじゃー！！見事あっちゃんに変身しておるぞーっっ！！」

A(メイフォンちゃん！)

Aを推している小さな少女、リ・メイフォンが精一杯大声を張り上げ大きく手を振っているのにAは気付いた。満面の笑顔で祝ってくれている。Aは泣きそうになるのを堪えながらメイフォンに向かって笑顔を見せた。

Aのキララの輝きが強くなり、襲名メンバーに負けず劣らずの光を放ちステージを照らす。おお、と観客から歓声が上がりボルテージが増々上がった。

ファン「すっげえキララが輝いてる！」

ファン「先輩メンバーに負けてないぞ！」

ファン「Aちゃんおめでとー！あっちゃん襲名おめでとー！」

凪「すごい輝き！」

智「うん。綺麗」

宇「…ほんと眩しい」

瑞「これが襲名メンバーの輝き。やっぱり研究生の私達とは違うね」