ハリーポッターと白の魔女 (ページ19)

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１７ハンナ・ローズページ19

セブルスside

リリーが亡くなった。一人息子を残して。息子の額には傷が残っている。この傷は消えることはないだろう
今までの行いは全て無駄だった。何も変わらない、変えられなかったリリーを救えなかった＿

それから暫く。闇の帝王は恐ろしいことを考えていた。「ハンナ・ローズを連れて来い」そう言ったのだ
セブ：お言葉ですが。なぜ彼女を？
ヴォ：彼女は未来を変える力がある。人を思うように動かせるのだ

ハンナの予知夢はかなりのものだった。卒業してから彼女はその才能を磨くべく修行に出ていた。ヴィーガンの話によると
自分の夢を現実にする力を手に入れた、と言っていたらしい。しかしその話が闇の帝王の耳に入り、帝王はその力が欲しくなったのだ
ハンナを自分のものにし、その力を使おうとしていた

暫くしてハンナとヴィーガンには子供ができた。自分の予知夢で襲われることがわかっていたハンナはAを隠したのだ
帝王の手にかからないように。予知夢通りハンナは襲われた。帝王はハンナを城へ連れてきたのだがハンナはそれを拒み続けた
ハンナは助けにきたヴィーガンを庇い亡くなり、ヴィーガンは怒りに狂い帝王との決闘で亡くなった

ヴィーガンは死に際、こう残した

ヴィ：あの子を守ってほしい。１１歳になるまで絶対に見つからない場所に隠した。あとは頼む、セブルス

ハンナがいなくなり、帝王もポッターの強い力によりAの存在を知ることもなく闇の帝王は消えた

のちにわかったことだがハンナの力は相当のもので、ダンブルドアの話によると
ハンナの一族は千年も前の伝説である白の魔女の末裔であることが分かった。その魔女もまたハンナのように
自分の夢を現実にする力を持っていたのだ、もしその力が娘であるAに遺伝していたら。帝王は復活後きっとAを自分のものにしたがるだろう、と。

こうして我輩はリリーの息子と、ハンナの娘を守ることになったのだ

ふとテーブルの上に置いてある３人との写真を見る
私と、ハンナとヴィーガンで卒業の時に撮った写真。もうボロボロになってきている
ふと裏面を見る。すると、写真が二重になっていた

めくってみると、メッセーが浮かんできた

セブ：私は白の魔女と契約を交わした。時が来たらその意味がわかるでしょう。母の愛は永遠に・・・A・ローズに愛を込めて

ハンナの文字でそう書かれていた