37話 ページ38
ナースステーションが近いとは聞いていたけどこんなに近いなんて聞いてない。
これじゃあ問題児みたいじゃん…
そんなことを思いながら和先生に支えられベッドに移った。
智「今日は俺と和先生がいるから何かあったらここのボタン押してね」
和「体調が悪いときもだけど寂しいとか眠れないとかでも呼んでいいから」
貴「分かりました」
返事をすると和先生は私の指にパルスオキシメーターを付ける。
きっと酸素を測るものだろう。
和「一応酸素マスクもつけておこうね」
貴「はい」
智「あぁAちゃん熱測ろうか」
今は完全に目が覚めているから嫌がるわけもなく大人しく待つ。
和「今苦しいとかある？痛い場所とかは？」
貴「んー、今はないです」
和「了解、まだAの体は酸素を必要としてるからマスクは外さないでね」
貴「はい」
「ピピッ」
智「測れたかな、体温計もらうよ」
自分の脇から抜き取ると自分で見る前に先生の手へ渡った。
智「熱も少し高いね」
和「じゃあ解熱剤より氷枕にしようか」
智「それならもってくる」
「ガラガラ」
智先生が去る前に開かれたドアから顔を覗かせたのは潤くんだった。
智「おぉ潤、ごめん。部屋入って待ってて」
そう言い残し足早に去る智先生。
潤「ん？あ、和ー、来たよ」
和「あっ、潤くん」
貴「あぁ潤くんだ」
潤「お、A体調はどう？」
貴「うん、いい感じ」
和「ちょっと、どこがいい感じなのよ」
潤「え、悪いの？」
貴「んーん、大丈夫なの」
和「大丈夫じゃないの。まったく潤くんとは仲良しなんだからー」
潤「多分晃に歳が近いからだろうね。話しやすいのかな、あはは」
貴「ねぇ潤くんはもう帰るの？」
潤「俺は智先生に呼び出しされたのー」
貴「え、何か悪いことした？」
潤「えぇ？んー、俺怒られるのかな」
貴「ふふ、何したの」
和「ちょっとー。2人とも夜なんだから静かにしてくださいよ」
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空蝉(プロフ) - naoさん» ご指摘ありがとうございます。すぐに直させていただきました。 (2020年2月3日 21時) (
レス) id: 94fcae9fee (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - 登場人物のところの紹介の友人の所が桜井のって全部なってるけど、桜木の間違いですよね。 (2020年2月3日 2時) (レス) id: 3ab06130a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空蝉 | 作成日時：2020年1月27日 22時
