空に焦がれたあの日の俺へ。 (ページ5)

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第3話　単細胞生物ページ5

誤魔化すこともできず、渋々靴箱の陰から出た。

「すまん、一部始終見た…」

めっちゃ見てくる。

怖い、こいつらもしかして裏でヤンキーでもやってんのか？

「…お前、バレー部入んの？」

「おい！身長(タッパ)いくつだ！」

「はぁ！？」

前言撤回…、とんでもないバレー馬鹿らしい。

「バレー部入部予定の望月A、身長は185。アンタらが問題起こしたせいで
体育館に入りにくくなってんだよ。責任取れ」

「急に性格変わりすぎだろ…。さっきの爽やかオーラどこ行ったんだよ」

「185！良いなぁーー！！！」

さて、どうやって入ろうかな。

普通に「入部届持ってきましたー」で良いか。

よし、何も見ていなかったって感じで行こう。

「馬鹿と関わっている時間が無駄だ…」

俺はカバンを持って体育館の扉を開けて、中に入った。

中にいたのはたったの3人。…部じゃなくて愛好会か？

「あの、入部届を…」

「1年生か！ありがとうな。にしても大きいなぁ」

「望月…あ！！君、光仙学園の！！」

バレたか。…別に隠していたわけじゃないけど。

「そうですけど…」

「”北一の王様”と”光仙の騎士”、両方烏野か」

「…何ですか？その、”騎士”ってやつ……」