空に焦がれたあの日の俺へ。 (ページ27)

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第12話　通常運転ページ27

＿青葉城西25点、烏野13点…第1セット終了。

菅原さんはベンチで影山を押さえる為にスタンバイしてる。

「…ぶォハーッ！！ぅオイ後頭部大丈夫か！！！」

「ナイス後頭部！！」

「！？煽るのもダメだっつーの！！望月も笑うな！！」

「だって…(笑)ククッ…日向天才かよ(笑)」

真っ白な顔した日向にゆらりとホラー映画みたく、影山が歩み寄る。

「まままま待て、話せばわかるっっ」と日向は弁解している。

何を言ってるのかイマイチ良く聞こえないけど、静かな影山ほど恐いものはない。

「俺の後頭部にサーブブチ込む以上に、恐いことって…………なに？」

「＿＿＿…とくにおもいあたりません」

「(ハハッ…怖)」

「それじゃあ…………とっとと通常運転に戻れバカヤローッ！！！」

日向はその言葉に驚いた顔をした後、青城の6番をめっちゃ睨んでた。

どーせ、勘違いでもしてたんだろ。

その後、田中さんの先輩らしいアツい言葉で日向は通常運転に戻った。

＿第2セット開始

ベンチの月島と青城の6番は日向の事をここぞとばかりに馬鹿にしてた。

「縁下さんナイッサー」

縁下さんのサーブは綺麗に青城に拾われた。

でも、それで十分です。

「＿よっと」

「(向こうのリベロ、綺麗にAパスしやがった…)」

「俺に見とれてると痛い目見るぜ、6番くん？」

「…？(速攻(クイック)は無いだろ、たぶんオープン…)」

1秒でも考えてしまったら遅い。

アイツらには追い付けない。

「(速攻(クイック)…！？あんのか！？)」