空に焦がれたあの日の俺へ。

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日向は先に食ってて田中さんと影山に怒られてた。


「おいお前らバレー部だな！？店の前で騒ぐな！！」

『…サーセェ〜ン』

「ばーか(笑)」

「望月だってもう食ってんじゃん？」

「す、菅原さん…」

「そんなビビらなくっても怒らないよ(笑)それより、ちょっといいか？」

「？ハイ」


店の中に入って椅子に座る。


「今度の練習試合の事なんだけどさ、日向のポジションとローテ
どうしようかと思ってさ、2人はどう思う？」

「…俺は”ミドル”がいいと思います」

「俺も同意見。影山とセットで使いやすいですしね」


セットって単語で影山が嫌な顔をしたが勝つためにはしょうがないだろ。


「あ、俺は縁下さんと交代でお願いします」

「別に構わないけど…理由は？」

「恐らく、いや…100％日向と月島が”狙われる”んで。
逆にいいと思うんですよね。な、影山」

「…ああ、”アノ人”は確実に潰しに来る……それに＿＿＿＿」

『？』



次の日、部活の時に澤村さんがポジションについて説明した。

「日向と影山はセット」と言われ、2人は終始気に食わない顔をしていた。


「良いか、日向。お前は”最強の囮”だ！！！」

「！おお！！最強の囮！！おおお！？ぉぉぉ…なんかパッとしねえぇ…」

「速攻(クイック)で点稼ぎして敵の注意を日向に向ける。
そうしたら、田中さんとか他のスパイカーの点が決まりやすくなるって話だ」


その後影山は「総崩れ」という、余計な単語を言い日向のメンタルを

…へし折っていた。

大丈夫だろうと思ってたけど……ヤバいかもしんない。


俺、知らねーぞ。

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