【オリジナル】ワケあり女子と優等生男子 (ページ10)

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恵瑠side

猫橋恵瑠、ただいまファミレスに来ております。

結局あの後、やっぱり断れず真由と相川という優等生と一緒にファミレスへ行くことになった。

で、今私は何をしているのかというと…

「え!?神田と猫橋さんって緑中出身なのかよ。超近くじゃん…」

「本当！私住んでる町1つ違ったら相川君と同じ中学校だったね。」

と、2人が楽しそうに会話してるのを横目に見ながらスマホをいじっている。

ていうか神田って、もう呼び捨てする仲なのかよ。

はぁ…早く帰りたい……

そもそも私は新しい友達なんていらないし、ましてや男子の友達なんて尚の事だ。

だけど、2人の会話を遮ってまで早く帰ろうとするほど私も横暴ではない。

とりあえずこの間インストールしたばかりのアプリゲームを攻略するか…

「……ねえ、猫橋さん？聞いてる？」

知らず知らずのうちにかなりゲームに集中していたのか、私は相川の問いにビクッとした。

「え…？」

「だから、猫橋さんは何か部活入る？」

あぁ…部活の事を聞いていたのか…

「部活…ねえ。私はいいかな、入らなくて。相川くんは何か部活入るの？」

「俺？俺は入らないよ。あんまり入りたいような部活もなかったし。神田はどうするんだ？手芸部、入るの？」

「え!真由部活入るの!?」

「うん。中学じゃ帰宅部だったから、高校では何か部活やりたいなと思ってね。」

そんな…真由が部活入ったら私は誰と帰ればいいの？

「恵瑠！そんな心配そうな顔しないの！大丈夫だよ、手芸部は活動少ないから一緒に帰れるよ。」

どうやら私、また思ってたことが顔に出ていたようです。

《作中に出てきた学校名は私が勝手に考えたものです》