【オリジナル】ワケあり女子と優等生男子

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涼side


ーー2年前ーー

「ねえ、あんたお金貸してよ。」

「え、いやそういうのは…」

「いいから早く金出せよ！！！」

俺は今、3人の女の子に絡まれている。

染められた髪、開いたブラウスのボタン、短すぎるスカート丈。

それに加えてこの行動。

この3人は明らかに世に言う「ヤンキー」だ。

こんな風に絡まれるのなんて初めてだから、正直どうすれば良いのか分からない。

とりあえず相手は女の子ではあるが、いざとなったら突き飛ばしてでも逃げればいいだろう。

「あんたさ、もしかして『突き飛ばして逃げよ〜』とか思ってない？」

「言っとくけど無駄だよ。私ら女だけど強いし3人もいるから、あんたみたいな男1人くらいならやれるんだからね。」

「！？」

「図星だったみたいね。でも安心して、素直にお金出せば何もしないから。」

恥ずかしい事にもう逃げる術が思いつかない。

渋々お金を彼女たちに渡そうとしたその時……



「何してんの？あんたたち。」

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