第百三十三訓 ページ6
貴方「世話になったな」
ナース「いいんですよ。回復してよかったです」
大江戸病院の玄関口でAにナースが笑いかけた。
ナース長「うるさい患者がいなくなってせいせいしたわ」
貴方「はっそれはこっちのセリフだババア」
ナース長「あぁん!?」
貴方「やんのかババア!!」
そういいながらもAを見送りにきた看護婦長。ナースに「はいはい。仕事に戻りますよ」と押されて病院に戻る。
貴方「じゃ」
短い挨拶を残すとナースは優しく頭を下げる。Aは大江戸病院に背を向けた。
……
とは言うものの、退院しても帰る場所なんてない。真選組には辞表を提出し、仕事もない。
けれど、自ら辞めたはずなのに、あの場所に帰りたいだなんて…自分はいつからこんなにワガママになってしまったんだ。
帰れるわけなんてない。自然と体が向かってしまうその場所から離れようと途方に暮れながらただふらふらと歩いていた。
貴方「…………」
銀時「よォ」
道端でばったりと目の前に現れたのは銀髪を揺らしながら笑みを浮かべる銀時だった。
貴方「…何の用」
少し身構えながら問うと銀時は後頭部を掻きながら言う。
銀時「いや、用っつー用じゃねーんだけど」
後頭部を掻く手を止めて目を向けた。
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尾っぽ(プロフ) - 美恵子さん» ありがとうございます!! (2022年7月28日 17時) (レス) id: 96e7b68837 (このIDを非表示/違反報告)
美恵子(プロフ) - すっごくおもしろいです!!! (2022年7月2日 11時) (レス) id: 12d04b5d59 (このIDを非表示/違反報告)
尾っぽ(プロフ) - たろ。さん» めちゃくちゃ嬉しいです…私も嬉し泣きしちゃう…更新頑張りますね! (2022年3月24日 12時) (レス) id: 469c01063a (このIDを非表示/違反報告)
尾っぽ(プロフ) - 紫姫さん» ありがとうございます!イラストに興味がありましたらTwitter垢作ろうか悩んでるのでたぶん今後そちらにあげていきます!笑 (2022年3月24日 12時) (レス) id: 469c01063a (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 泣いたり笑ったり忙しいな。めちゃくちゃ面白くて一気読みしました。更新楽しみにしてます (2022年3月11日 2時) (レス) @page44 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:尾っぽ | 作成日時:2017年8月21日 1時