第漆拾肆訓⚠︎︎okita ページ48
⚠︎︎沖田落ちのバレンタインです。気まぐれで書いてしまいました。申し訳…。
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夜も遅くなった縁側に静かに座り、貰った袋を開ける。
中を見ればチョコ。…と、飴？
綺麗に輝く月のように、透明で、宝石のようだった。
もしかしてこれも手作り？さすがにできる女すぎんか？
バレンタインに手作りの飴貰うのなんて初めてなんだが。
勿体ないけど一応作ってくれたんだもんな。
本命じゃないけど。
なんて不貞腐れながら1口頬張った。甘い。
好きな女なんて今までに居なかったしバレンタインなんてめんどくせぇ行事だ。
知らねぇ女に有無を言わさずチョコを押し付けられて意味わかんねぇ。
ずっとそう思ってきたのに、本命じゃないことがこんなに切なくなるのか。なんて一層綺麗に輝く月が彼女を想わせてため息を吐いた。
貴方｢総悟｣
沖田｢…？｣
丁度考えていたタイミングで現れた彼女に驚いた。
珍しく既に寝巻きで、俺が振り向くと咄嗟に目をそらす。
沖田｢？なんですかぃ？｣
貴方｢……｣
何も言わず、俺の隣に座ったAさん。
それでも、彼女が自分のそばに居ることが嬉しくて、口の中の飴なんてとっくに溶けてしまった。
沖田｢あ、えと、バレンタインありがとうございやした。すげぇ美味かったですぜ｣
俺の言葉に、ようやく顔をあげてくれたと思えば、ゆっくりと静かに夜空を目上げた。
風呂上がりで香る甘いシャンプーとサラサラに靡く髪に、やっぱり俺は彼女が特別なんだと実感せざるを得なかった。
貴方｢バレンタインには、送るお菓子に意味があるらしい｣
沖田｢そうなんですかぃ？｣
貴方｢…お前のは、飴、にした｣
沖田｢はぁ、それって｣
貴方｢……｣
沖田｢…え、なんで黙るんですかぃ｣
一向に顔を合わせてくれない彼女に何故か不安が募る。
どうせ本命じゃないし、それでもこの人の中では俺って結構大事な関係性にいる人物だと思ってたけど、もしかしてただの友達くらいの関係だったんだろうか。
それなら俺土方殺して俺も死のうかな。
死ぬ前に土方は絶対殺すけど。
グルグルとネガティブになっていく思考。
だってSって打たれ弱いんだぜ。意外と。ガラスのハートだから。実は。恋愛になったら尚更だな。
相変わらず彼女を前にすると、カッコ悪くなってしまう自分に落ち込んだ。
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尾っぽ(プロフ) - 美恵子さん» ありがとうございます！！ (2022年7月28日 17時) (
レス) id: 96e7b68837 (このIDを非表示/違反報告)
美恵子(プロフ) - すっごくおもしろいです！！！ (2022年7月2日 11時) (レス) id: 12d04b5d59 (このIDを非表示/違反報告)
尾っぽ(プロフ) - たろ。さん» めちゃくちゃ嬉しいです…私も嬉し泣きしちゃう…更新頑張りますね！ (2022年3月24日 12時) (レス) id: 469c01063a (このIDを非表示/違反報告)
尾っぽ(プロフ) - 紫姫さん» ありがとうございます！イラストに興味がありましたらTwitter垢作ろうか悩んでるのでたぶん今後そちらにあげていきます！笑 (2022年3月24日 12時) (レス) id: 469c01063a (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 泣いたり笑ったり忙しいな。めちゃくちゃ面白くて一気読みしました。更新楽しみにしてます (2022年3月11日 2時) (レス) @page44 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：尾っぽ | 作成日時：2017年8月21日 1時
