96話 太宰治、クラッシャー。 ページ4
床に散らばったキャンディー、
ふわりと甘い匂いがした。
太宰「それでそのレインって子は一体何者なのだい?」
中也「ただのか弱い女のはずだ…………」
乱歩「“はず”…ねェ?………何か心当たりがあるんでしょ?」
中也の目が泳いだ。
流石乱歩さん、
どうやら中也は色々知っていそうだ。
太宰「私たちに協力して欲しいんじゃなかったのかい?」
中也はギリ……と歯を噛み、
私たちを睨んだ。
中也「ソレを言ったら、もう戻れねェぞ?」
検討もつかない、
いったい中也は何を言うのか?
ピリピリとした空気が
その場に広がる。
でも、
その空気はすぐに破られた。
ある男によって…………
探偵社のドアが勢いよく開く。
ユキ「Hallo!!シリアルクラッシャー、ユキだよ!!」
ドガッ、
次の瞬間にはその頭に拳が振り下ろされた。
中也「五月蝿ェ!」
ユキ「酷い!!」
中也「ソレとシリアスな!」
ユキ「はっ、そうだった!」
二人のやり取り、
それはまるで…………
乱歩「コントを見てるみたいだね!」
ケラケラと、
乱歩さんは楽しそうに笑った。
ユッキーに事情を説明する。
ユキ「えっ、何?まだ話してないの?」
中也「あァ…………」
ユキ「俺がもう知ってるんだからいいんじゃないの?」
中也「…………ソレもそうか。」
中也がこっちを向いた。
太宰「話す気になった?」
中也「あァ、よく聞いとけ。」
中也が話したそれは、
異能者以上に不思議な存在だった。
中也「俺とレインは吸血鬼だった…………」
予想を遥かに越えた、
“吸血鬼”という存在の事。
中也とレインの前世について…………
聞き終わった私は言った。
太宰「よし、安吾かな。」
97話 中原中也、異能特務課。→←95話 中原中也、存在消滅。
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なっちゃんりんご - 低評価されるのは誰でも悲しいと思います。お休みする事は気にしないで下さいね!つんつんさんのペースでいいと思いますよ!ゆっくり待ってますね〜 (2018年7月9日 22時) (レス) id: 4d17e83c8d (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃんりんご - 初コメ失礼します!この作品大好きです!!中也の前世が吸血鬼という今まで見たことのない作品で興味が湧き、読んでみるとどハマりしました。これからどうなるのかとても楽しみです!応援してます!話は変わりますが、ハッピーエンドでお願いします! (2018年6月30日 20時) (レス) id: 4d17e83c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つんつん | 作成日時:2018年4月15日 13時