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エピローグ 俺が帽子をかぶる理由 ページ19

いつからだろうか?





俺は、
中原中也は、
その帽子をかぶっていた。





黒いしっかりとした生地に、
茶色の布が巻かれた帽子。






内側には赤い糸で『We love you.』
と刺繍されている帽子。






どこか懐かしいその帽子を、
俺はいつもかぶっていた。







懐かしいと感じるのは、
当然だった。







その帽子は、
大切な血族から贈られたものだったからだ。






大切な、
大切な、
俺の血族。




何度生まれ変わったって、
大切な“家族”だ。




レイン「………中也、今、何考えてた?」

中也「大切な家族についてだ。」

レイン「ふふっ!」

中也「ん、どうした?」

レイン「同じこと、考えてた。」




リザさんに、
ミオウさんに、
ゼカルさんに、

…………ラルの事。



とレインが笑った。









俺たちがいるのは、
ライカを倒した大きな教会ではなく、
とある小さな教会だ。




俺は純白のドレスに身を包んだ、
レインに微笑み返す。




今日、
俺とレインは本当に家族なる。





レイン「やっぱり、黒が似合うね。」

レインが、
俺の来ている黒いタキシードを見ていった。






いよいよだ、
神父にうながされてレインの顔に近づく。






そっと唇にキスをした。





あァ、俺は今、とても幸せだ。






中也「レイン、愛してる。」

レイン「中也、私もだよ。」







ー完ー

☆作者の部屋☆→←108話 レイン、雨と虹と物語。



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設定タグ:文スト , 中原中也 , 吸血鬼   
作品ジャンル:アニメ
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なっちゃんりんご - 低評価されるのは誰でも悲しいと思います。お休みする事は気にしないで下さいね!つんつんさんのペースでいいと思いますよ!ゆっくり待ってますね〜 (2018年7月9日 22時) (レス) id: 4d17e83c8d (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃんりんご - 初コメ失礼します!この作品大好きです!!中也の前世が吸血鬼という今まで見たことのない作品で興味が湧き、読んでみるとどハマりしました。これからどうなるのかとても楽しみです!応援してます!話は変わりますが、ハッピーエンドでお願いします! (2018年6月30日 20時) (レス) id: 4d17e83c8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つんつん | 作成日時:2018年4月15日 13時

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