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37話 アリザ、少女と手紙。 ページ40

ああ、
やっとレインに会える。


私の中にレインと話すって言う選択肢以外は全くなかった。



ゼカル「……お嬢様、うかれてますね。」

ミオウ「ゼカルだって楽しみでしょう?」


もうすぐ日が暮れる。

少女も、
少女を見守る二つの影もずっと笑顔だった。


────────────────────────────中原中也side


書類は午前中に終わらせた。
大量の書類を首領に持っていったら、
流石に驚かれた。


俺の金色のペンダントを身に付け、
出掛ける用意を整える。


沢野「中原幹部、用事があるのですか?」

中也「大事な用がある。」

沢野「書類の処理スピード凄まじかったので。」

中也「遅れる訳にはいかねェからな。」






ランドマークタワーの側の人目のつかない公園。
そこにその少女はいた。


ブランコをこぐ見た目は12歳ぐらいの、
俺と同じような髪色の少女。


中也「お前が『ミオウ』か?」

公園の入り口にそっと降りたって、
少女に話しかけた。



少女は立ち上がって振り返る、
そして目を見開いた。

???「…………………なん、で?」





少女の目から涙がこぼれた。

???「……兄っ、様っ!!」

勢いよく俺に抱きつく。




『兄様』
確かに今、こいつはそう言った。

中也「お、おい………手前はいったい……?」


少女は俺から離れ、
寂しそうに顔を伏せた。

???「………ごめんなさい、今のは忘れて。」


少女の胸元には金色のペンダントがかかっていた。

アリザ「私はミオウじゃなくてアリザよ。」



声も呼び方も、
“あの夢と同じ”だ。

中也「アリザは、俺の家族だったのか?」

声が小さく震えた。



アリザ「っ……だめよ、そんな聞き方したら話したくなるじゃない!!」

肩が震えてた、
アリザの叫び声に胸が締め付けられる。


中也「ごめんな、俺は何も覚えてねぇんだ………」


暗闇の公園に悲しげな声が震えた。


────────────────────────────レインside


ユキ「部下によると、中也は出掛けたよ?」


私宛の箱を中也が引ったくっていった。
そんなニュースに私は焦る。



『こんくらいの箱に金色のペンダントが入ってて女の人から届けて欲しいって預かったんだ〜』


ああ、
中也はきっとそのペンダントを見たんだ。


合鍵を使って中也の部屋に入る。
床に紙が落ちていた。


レイン「これは………?」


それは私宛の手紙だった。


──37話

38話 レイン、公園での再会。→←36話 松岡ユキ、引ったくり犯。


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設定タグ:文スト , 中原中也 , 吸血鬼   
作品ジャンル:アニメ
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つんつん - 紅葉蝶さん» レスになってなかったみたいです……すみません。ひとつ前のコメントです。 (2017年8月12日 12時) (レス) id: 7ecb90a7ce (このIDを非表示/違反報告)
つんつん - 返事が遅くなってすみません………お気づかい、ありがとうございます!ゆっくり亀さん更新なので大丈夫ですよ〜! (2017年8月11日 10時) (レス) id: f07f192233 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蝶 - 体を壊さない程度でマイペース、ゆっくりでいいですよ?こわしたら元も子もないので……(^△^;;) (2017年8月10日 21時) (レス) id: 9cb858c548 (このIDを非表示/違反報告)
つんつん - 紅葉蝶さん» うわぁぁ………!応援ありがとうございます!楽しんでもらえたようでよかったです!更新頑張りますね! (2017年8月10日 9時) (レス) id: 7ecb90a7ce (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蝶 - すっごく面白いです!!つぎが気になってしょうがないです!更新頑張って下さい!応援しています! (2017年8月9日 23時) (レス) id: 9cb858c548 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つんつん | 作成日時:2017年6月25日 12時

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