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電話を終えて再び船内へと戻って行った名探偵のことは放って、俺たちは今回のハイジャックについて話し始める。
「今回のハイジャックの目玉は…奈良の仏像。理由は多分…価値が高いから。」
「あぁ」
「最近、日本の仏像とかは海外で人気があるってじーちゃんが言ってたことがある。犯人はそれを知ってて、だから狙った。わざわざハイジャックしたのは…奈良から人を消すため。危険物質を乗せた飛行船が落ちてくるかもってなったら奈良から人は簡単に消える。そこを突いた。元々セキュリティの甘い寺社から管理者が消えれば、それは格好の餌食になる」
「そーゆーこった。珍しく頭いいじゃねーか。」
「天才って呼んで」
あまりにも自慢気なAに苦笑すると、彼女は突如立ち上がった。
「おっ…と、どうし「消えた」」
「…あぁ、」
彼女の視線を追って周りを見渡すと、先程まであったはずの大量の煙が消えていたことに気付く。
「ちょっと待ってろ、」
「え、ちょ、」
俺は状況確認の為に再びスカイデッキを覗き込む。待ってろと言ったのにも関わらず平気な顔でついてきたAに呆れてつつ下を見ていると、先程までいたはずの男はいなくなり、やがて視界に入ってきたのは別の男と戦う名探偵だった。
「おいおーい、マジかよぉ」
「えっちょ、うわっ」
次から次へと倒される男たちを見ながら感嘆の声を漏らしていたら突如隣の男に抱かれた腰。
「よっと、」
そのままキッドは軽々と私を横抱きし、スカイデッキへと優雅に飛び降りた。
「ほらよ、」
「え？あぁ、うん、ありがとう…？」
何が何だかよくわからなくなって、咄嗟に感謝の言葉を述べてしまう。別に私はキッドに抱えられずとも、このくらいの高さは普通に自力で降りれてしまうというのに、これは彼なりの優しさだろうか。だけども突然は心臓に悪いのでやめていただきたいところだ。
「何？コレ。」
「次郎吉さんがオメーのために用意した、３つ目の仕掛けだ。」
「そうか。俺が宝石を奪ってあの窓から脱出しようとワイヤー銃を撃ったら…」
「あっぶねぇあぶねぇ！とんでもねぇジイさんだな！」
危ないと言いつつケラケラ笑っているキッドを見て、私は「ビリビリされちゃえばいいのに…」とぼそり呟く。
「なんか言ったかー？」
「ボコボコにされればいいと思います！」
「強気で言い直すなっての」
「え、フリじゃなかったの…？」
「ちげーよ！」
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柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
