俺には不幸がお似合いか? ページ9
ルカ「た、高木さん、どういうことだよ!?」
高木「ルカ、ごめんな。俺は昔、告白してきた女の子を振ってその子にカッターキャーされて無実の罪着せられていじめられたことがあったんだ。だからルカの気持ちがよく分かった。華村財閥が潰れてから俺は新しい職場を探しながらルカが無実だって警察に言おうとした時に、スナックのママに変装した獄門さんに出会ったんだ。それで、俺は覚えてないけど、真実を吐いたらしい。それを副社長にバレて、家を撮り潰されて俺はホームレスになった。それからお前を見つけたんだ。それで一緒に暮らすように勧めたんだ。俺は。今まで黙っててすまなかった!!ルカ!!副社長は責めないでくれ、責めるなら俺を責めてくれ!!」
ルカ「……高木さん、頭上げてよ。オレ、父さんが人殺ししたって聞いた時、すごく混乱したよ。嘘だって思って、母さんと無実の証拠集めしてた。でも見つからなかった。その間に俺は大切だって思ってた恋人に別れを告げられ、学校ではいじめられて、ほかの学校に行ってもいじめられ、その間に母さんは死んで、父さんが大切にしていた会社が潰れて、ホームレスになって辛かった。誰も俺の言うこと信じてくれなくて辛かった。でも、高木さんだけは信じてくれた。嬉しかった。だから俺は高木さんを責める気なんてないよ。これっぽっちも。」
高木「…ルカ…」
高木さんは涙を浮かべた。
??「晴一くん!!!!」
美希父「お、お義父様!!」
たしか、あの人は、美希のじいちゃんで美希の父さんの前の警視総監の源三郎さん
源三郎「…晴一くん、わしの娘が自己で死んだのではなく、君が殺したと。それも君の勝手な都合で…わしの祖父の代からの仕事になんてことを…!!君は来栖家の恥じゃ!!!!今すぐクビじゃ!!」
美希父「そ、そんな…!!」
源三郎「美希!!お前も勘当じゃ!!もうわしの前に現れるな!!」
美希「そんな…」
源三郎「…ルカくん、すまなかった。今まで苦しい思いをさせてすまなかった。」
源三郎さんは俺の手を握りながら涙を流した。
その後、親父は裁判を受け、無罪を勝ち取り、美希の父さんは殺人罪。育ての親は脅迫罪、殺人罪、横領で逮捕された。
周りの人間どもは今までごめんなどと口だけの謝罪。俺はもうやってらんねぇから自主退学した。
それからだ。
親父は数々の不幸に耐えられず、過労死した。
母さん、俺、幸せになんてなれねぇよ。
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作者名:星苅ルナ | 作成日時:2017年5月19日 7時