俺は幸せになれない。 ページ8
ルカ母「…そんなにお母様を悪者にしたいのね。いいわよ。悪者になって上げるわ…」
母さん、いや、育ての親は怒りに満ち、狂気の目でこちらを見る。
ルカ母「いい？ルカ、あなたも、あなたのお父様も金があるから愛されたのよ。この美希ちゃんもあなたがお金持ちだから愛していたのよ。」
嘘だろ…。
美希「そんな…!!違うよ!!違うよルカくん！」
ルカ母「これを聞いても？」
『美希〜、あんたルカくんともう別れなよ。』
『言われなくてもそうするわ。犯罪者が社長じゃ没落するわよ。没落貴族なんて興味無いわ。』
すると美希は青ざめた。
図星だな。
？？「やっぱり、警察ってバカね。」
美希「誰!?」
美希父「!!…あの時のママ!!」
ルカ「獄門さん!?」
獄門「あなたが心配でちょっと悪いけど尾行しに来たの。…晴一さん、あなた、本当は流星さんが無実だって分かってたんでしょ？」
美希父「そ、そんな！何言ってるんだ！」
獄門「ｸｽｯ…ごめんなさいね、あの店の監視カメラが真実を語っているの。」
獄門さんはパソコンを開いた。
『ママぁ〜、どうしよぅ〜！』
『あら何かしら？』
『華村財閥が逮捕された〜』
『そうらしいわね』
『でも〜、華村社長はぁ〜、俺はぁ〜、気に入らねぇから〜真実知っててもぉ〜、教えねぇことにしたァ〜』
獄門「ほら。これで言い訳できる？」
美希父「…俺は、華村がずっと憎かった。花蓮ちゃんのこと、俺が一番好きなのに。花蓮ちゃんはあいつを選んだ。俺は親の政略結婚で好きでもないやつと…」
獄門「それで奥さんのことを殺したのね？」
美希父「!?…なんでそれを！？」
獄門「ごめんなさい。私、スナックのママじゃなくて探偵なの。それくらいちゃちゃっと調べられるわ。警察より正確にね。」
ルカ「…ねぇ、おじさん。」
ドカッ
美希父「な、なにを…」
ルカ「アンタの勝手な都合で…母さんに選ばれなかったからって…父さんや俺を苦しめて…どうゆうつもりだよ!!!!」
俺は泣いた。信じられなかった。
ﾋﾟﾙﾙﾙ…
獄門「失礼。もしもし？え？捜索願？え？……はい。はい。」
「ルカ、あなたを探してる人がいるの。」
ルカ「あ。高木さんだ。」
高木「ルカ!!…って、副社長!?」
え…？
ルカ母「高木!!!!」
ルカ「え？どういう…」
獄門「…あ、高木さん、もしかしたらあなた、ルカのお母さん、いや華村瑞季いや、氷室由良に脅された秘書さんかしら？」
高木「…はい。」
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作者名：星苅ルナ | 作成日時：2017年5月19日 7時
