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あの事件のつながり。 ページ6

獄門「あなたのお父様は育ての親が金目当てだって分かってから離婚を切り出した。そして別れたくない育ての親に一つの考えが浮かんだの。それは夫を殺すこと。そして、あんな事件になってしまったって訳よ。」

いきなりのことで俺は驚き過ぎて頭が追いつかない。

獄門「本当に。警察もバカよね。証拠私の手でたくさん見つけたわ。」
ルカ「…そうだったんだ…。じゃ、じゃあ、俺の母さんは…!!」
獄門「亡くなったわ。別れたくなくても別れざるを得なくなった辛さで海に飛び込んで死んだわ。それを船旅をしていたあなたのお父様が見つけて、飛び込んだ崖の近くに遺書があったの。ほら。」
『流星さんへ
いきなりごめんなさい。私はこの世を去ります。実は私は離婚したくなかったのです。私は氷山由良という方にあなたと離婚しなければ私を殺し、華村家を潰すと脅されました。あなたが大切にしてきた事業を私は潰したくありませんでした。なので他に好きな人が出来た。なんて言いましたが、違います。本当にごめんなさい。自分が情けない。ルカのことは宜しくお願いします。立派な息子に育ててください。_____花蓮』
獄門「あと、彼女、離婚して実家に帰ったの。それで、実家から見つかったんだけど…」

と、出されたのは手紙。

『ルカへ
あなたがこれを読んでいる時、あなたは高校生になったのね。お母さんは今天国にいます。ルカは覚えていないと思うけど、ルカが生まれた時に私のエンゲージリングがついたネックレスを口に含んであそんでいて怒ったのを覚えています。ダメと行ってもルカはやり続けるから高校生になったらあげようと決めました。でもね、お母さんは悲しい気持ちであなたが2歳の時に自ら死を選びました。ルカ、どんなに辛くても自分の幸せは譲ったり犠牲にしたりしないで下さい。お母さんは幸せを犠牲にして全てを失いました。すごく後悔しています。だから大切な息子のルカには私の分まで幸せになって欲しい。ルカ、幸せになって。____お母さんより』

母さん…ごめん母さん。俺、幸せじゃないや。
獄門「…これが…あなたのお母様があなたにあげようとした指輪よ。」

と、渡されたのはエメラルドの宝石が埋め込まれたチェーンを通した指輪。

ルカ「…ありがとう。獄門さん。俺、もう帰るよ。」
獄門「あら、帰れるの?」
ルカ「お世話になってるホームレス仲間が心配するからね。」

元カノ。→←育ての親の過去。



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作者名:星苅ルナ | 作成日時:2017年5月19日 7時

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