母親 ページ4
ルカ「は？…いや、なんて」
獄門「あと、お母様は死んでないわ。生きてる。」
ルカ「え…。でも俺…葬式…。」
獄門「…あとで調べたらあれはうまく出来たダミー人形よ。」
「あなたが多分、犯罪者の妻って目で見られるお母様の気持ちを考えて散骨するように仕向けたんだと思うわよ。」
ルカ「…で、でも、証拠が無いでしょう！」
獄門「…華村財閥の社員が言ってたわ。」
「あなたのお母様に脅されて口止めされていたこともね。ほら。」
___________
『副社長…本当に社長を殺すんですか…？』
『こうでもしなきゃ…こうでもしなきゃ私…!!』
『しかし…』
『高木!!協力しなさい！そうすれば…あなたの将来も…』
____...
獄門「その後、この社員、いや、秘書はあなたのお母様に脅されたの。でもなんかあった時のためにこれを録音していたらしいわ。」
「私、あなたのお父様が逮捕された時、この事件はなんかおかしいって思ったのよ。だから暇つぶしに調べてたの。」
「まぁ…探偵やってるから人の動きで考えてることが分かるのよ。だから社員を見つけられたのよ」
「あの人口が本当に固かった。スナックのママになったらやっと全部吐いたわよ。そして証拠も全部貰ったわ。お酒って凄いのね。とことんまで飲ませたら隠し事全部吐いたわ。」
ルカ「…なんで母さんは父さんを？」
獄門「後で知ったんだけど…あなたのお母様はあなたの本当のお母様じゃなかったわ。
あの人は貧しい父子家庭に生まれ、しかも実の父親は妻を失くした悲しみで酒に溺れてあなたのお母様に暴力を振るっていたの。学校でもいじめられて居場所がなくなっていた。そこで、高校に通っていたけど自主退学してキャバクラでバイトしていたわ。当時働いていたお店で…ところであなた、山咲病院って分かる？」
ルカ「…まぁ、分かりますが、パーティに来てたし。」
獄門「その山咲病院の院長があなたのお母様を気に入った。院長はあなたのお母様の将来を心配していたの。でもあなたのお母様は看護師とかの資格はなかったからね、雇えなかった。そこで…そういえば、山咲院長の女グセの悪さは知ってるかしら？」
ルカ「…はい。」
獄門「それで、山咲院長はあなたのお母様と不倫関係になった。でもある時、山咲院長の奥様に不倫のことがバレそうになったの。」
ルカ「バレそうになったって？」
獄門「奥様が旅行に行ったのをいいことに2人でお家デート。それで忘れ物をした奥様と鉢合わせたのよ。」
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作者名：星苅ルナ | 作成日時：2017年5月19日 7時
