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男二人を取り押さえるのは簡単だったようで。
ボコボコにタコ殴りして、今は月島さんが縛り上げている。
鶴見「全く。これからは1人にするのはだめだな」
「えぇ、それは困ります」
鶴見中尉に手を引かれて起き上がる。
ボサボサの頭を直していると音之進が駆け寄ってきた。
鯉登「A！！ どこを触られた！？ 怪我は無いか！？」
「大丈夫。腕とか足くらいしか触られてないよ」
よしよし、と彼の頭を撫でる。
いや、この状況だったら私が撫でられるものな気がするけれどね
鯉登「わいが攫われたと気付いた時、おいはけしんかち思うた…」
ぐぐ、と口をとんがらせる音之進。
涙を我慢しているのか。目には零れそうなくらいの涙が溜まっている。
「ごめんね、これからは気を付ける」
鯉登「いや、これからはもうおいは離れんで安心せんか」
あら、頼もしいねとクスクス笑う。
音之進が懐から出したのは私がポケットに入れていた簪。
彼は簪を私の髪の毛に添える。
鯉登「持ち歩いちょったんじゃな」
「えへへ…嬉しくてつい…」
少し照れながら笑うと彼も笑った。
。
鶴見「微笑ましいなぁ月島。私達も仲良くしようじゃないか」
月島「…。」
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