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鯉登｢…A｣
｢あ、おはよう｣
体を拭く用の手ぬぐいの水を切っていた時、音之進が目を覚ました。
ぼうっとこちらを見ている
彼の額に触れた。
まだ少し火照っている気はするけどほぼ平熱だろう
鯉登｢汗をかいて寝間着が気持ち悪い…｣
｢今身体拭いてあげるからその後に着替えましょ｣
はい起きて〜と彼の手を引いて、起き上がらせる。
確かにしっかり汗をかいている。これなら熱は下がったかな。
寝間着を上半身脱がせて、手ぬぐいで彼の汗を拭き取る。
褐色肌に浮かぶ汗がどこか色っぽい。
｢顔も少し拭くから、目瞑ってて｣
鯉登｢ん…｣
彼の整った顔を丁寧に優しく拭いてゆく。
あれだけ汗をかいていたというのに汗臭さは全く感じないのだから不思議だ。
…。
｢ん。｣
鯉登｢っ！？！｣
目を瞑ってこちらに顔を向ける彼の唇に軽く接吻してみた。
最近ではキス と言うのかな？
唇を離すと目を見開いた彼がこちらを見ていた
｢えへへ｣
そう誤魔化すように笑うと耳まで真っ赤にした彼はぷい、と俯いてしまう。
鯉登｢…覚悟があっと解釈してよかか？｣
そう言った彼の目はギラギラとしていた。
｢っえ…｣
その言葉を理解して私すら赤くなってしまう
鯉登｢熱も下がったし、今日ん夜はおいん部屋に来てくれや｣
そう言って笑った
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