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洋風の少し広いお部屋。
長いテーブルの上には煌びやかな皿の横に金属製のスプーンとフォーク、ナイフが並んでいる。
そんな静かな部屋に2人、私と音之進は座っている
音之進は鏡で髪の毛を直しまくっている。何が気になるのか全く分からない
一方の私はこんな洋風な部屋に入ったことも無く緊張で震えている。
どのくらい震えているか？ 寒過ぎて歯がガチガチ言う時と同じくらい震えている。
音「そげん緊張せんでん大丈夫や。」
「む、むりですむり…」
手土産に軽いお茶菓子を買ってきたが絶対和風じゃなくて洋風にするべきだった。絶対に。
、
しばらくして扉が開く。
振り向くとそこには白い髭を蓄えた男性が立っていた
間違いない、お父様だ
勢いよく立ち上がり礼をする
「お、お初にお目にかかります！！ 天崎Aと申します！！ 陸軍第七師団で軍医を務めております！！」
平二「もす」
「ん？？」
思わず顔を上げるとニコニコしながらこちらに手を振るお父様と、後ろから心配そうにこちらを見るお母様らしきお方
私が口を開けているとお母様がこちらに寄ってきた
ユキ「貴方様がAさんね！ あ、薩摩弁は聞き取れると音から聞いておりますけど、分からなかったら聞いてくださいね」
さあさあ2人とも座りたもんせ、と席に座らされる私と音之進。
私はもっと厳格な方々だと勝手に思っていたので呆気に取られてしまった
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